マイケル・ジャクソンの思想

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マイケル・ジャクソンの思想:講演会

マイケルの講演だよ!
(受付開始は12/26の予定です。まだ申し込みしないでね。)

michaelkouen2.png
michaelkouen1.pngmichaelkouen3.png

この講演ではブカレストのDVDを見ながら途中でどんどんツッコミを入れていく、という形になるはずです。ま、当日にならないと、何するか、わかりませんが。。。

当然、衣装もいろいろ考えています。お楽しみに!
  1. 2014/12/20(土) 12:01:27|
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【12/8】渋谷ラストワルツ シンポギグ

フライヤー


http://lastwaltz.info/2014/12/post-13592/

「女装の東大教授」と巷で話題騒然の 安冨歩が、渋谷のライヴハウスに登場。
ゲストとして多方面で大活躍の

”チバレイ”こと千葉麗子さん

原発メーカー訴訟の弁護団長

"ロックンローヤー" 島昭宏さん

を迎え、熱いトークを繰り広げます。トークのネタは、安冨の近著『誰が星の王子さまを殺したのか〜モラル・ハラスメントの罠』を中心に、その観点から現在展開中の選挙をはじめとする現代社会の諸問題を論じます。

そしてさらに、ボーカリスト安冨歩として、

ロックバンド「GOLZ」

とともに魂のロックライブに挑戦します!

「島キクジロウ&NO NUKES RIGHTS」

も緊急参戦決定! 

【出演】安冨歩(東大教授)、千葉麗子、島昭宏(弁護士)、GOLZ(+毛利良平:pf、大久保博志:drs)、島キクジロウ&NO NUKES RIGHTS

開場 19:00 開演 19:30
全席自由 ご予約 /当日 ¥2,500(税込み ドリンク別)

メールでの予約はこちらまで、lastwaltz@shiosai.com
1.ご希望公演日時 2.お名前&フリガナ 3.人数 4.お電話番号
を送信下さい。折り返しこちらから確認のメールを送信致します。

音楽はゴルツの演奏、島バンド、安冨+ゴルツがそれぞれ何曲か演奏します。

安冨が歌うのは

・ジュリーの反タガメ女ソング「麗人」
・アニメ「デビルマン」の主題歌
・伝説のバンドじゃがたらの名曲「もうがまんできない」
・安冨作品「同じ道」
・安冨新作「星の王子さま」「インビクタス」


これを聞き逃したら、一生後悔するぜ!!

新作の1つ目は、安冨歩『誰が星の王子さまを殺したのか〜モラル・ハラスメントの罠〜』(明石書店)の内容を表現したもの。学者が自分でプロモーションソングを作って歌う、というのは珍しい!

新作の2つ目は、ネルソン・マンデラが獄中で愛読したとされる William Ernest Henley の詩をもとにして、作詞作曲したもの。

両方共、歌詞を下に公開します。
Invictus の方は、元の詩と、私の訳詩も公開しました。


==============================
星の王子さま
作詞・作曲 安冨歩
編曲    片岡祐介


王子は死んだ ヘビに噛ませて死んだ
王子は消えた 砂に倒れて消えた

バラの種が ある日彼の
星に飛んで やってきた
バラの香り 酔いしれつつ
バラの棘に いたぶられて

咳き込みつつ バラは言った
悪いのはあなた いつもあなた
王子はある日 夕日を見た
よんじゅうよん回も 夕日を見た


王子は聞いた キツネの嘘を聞いた
王子は死んだ 罪悪感で死んだ

キツネは言った 飼いならすは
きずなをむすぶ そういう意味
王子は言った  バラが彼を
飼いならした  私の星で

たいせつなこと 眼には見えない
ほんとは王子が 飼いならした
キツネは言った 飼いならしたら
永遠に 責任がある


王子は行った 飛行士を残し行った
王子は消えた  星の砂漠で消えた

さばくにおちた 飛行士は
ひつじ描いてと 言われて起きた
王子の姿 美しく
王子の話 物悲しく

ふるえながら 王子は言った
悪いのは私  いつも私
王子はその夜 飛行士を残し
バラの元へと 砂に消えた

王子は死んだ ヘビに噛ませて死んだ
王子は消えた 砂に倒れて消えた
==============================


Invictus

征服されざる者

原作
William Ernest Henley. 1849-1903
訳詞 安冨歩
作曲 安冨歩

1)
闇夜を抜けて
神々に感謝する
征服されざる
我が魂のゆえ

運命の棍棒に
頭(こうべ)を打たれても
私はひるまない
叫びもしない

我が運命の 私が長であり、
我が魂の  私が主である。


2)
怒りと悲しみの
この地を越えて
怖れることなき
我が魂を知れ

あの門がいかに
狭かろうとも
私は構わない
劫罰さえも

我が運命の 私が長であり、
我が魂の  私が主である。



William Ernest Henley. 1849-1903

Invictus
征服されざる者

Out of the night that covers me,
Black as the Pit from pole to pole,
I thank whatever gods may be
For my unconquerable soul.

北極と南極とを貫く竪穴のように暗い、
私を覆う闇夜を抜けて、
如何なる神々にであれ、私は感謝する。
征服されざる我が魂のゆえに。

In the fell clutch of circumstance
I have not winced nor cried aloud.
Under the bludgeonings of chance
My head is bloody, but unbowed.

獰猛なる苦境の魔手なかで、
私はひるまず、叫び声も挙げない。
運命の棍棒の下で、
我が頭は血まみれになろうとも、屈しはしない。

Beyond this place of wrath and tears
Looms but the Horror of the shade,
And yet the menace of the years
Finds, and shall find, me unafraid.

この憤怒と悲嘆の地を越えて、
ただ亡霊の恐怖が現れる。
永年にわたる脅迫でさえ、
私が恐れぬことを見出し、見出すはずだ。

It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll.
I am the master of my fate:
I am the captain of my soul.

あの門が如何に狭かろうと、
如何なる劫罰が用意されようと構いはしない。
私が、我が運命の主であり、
私が、我が魂の長である。

=====================================

【安冨歩 トーク&ミュージックスペシャルライヴ】

女装の東大教授と巷で話題騒然の 安冨歩(やすとみあゆむ)博士が、渋谷のライヴハウスに登場。近著「誰が星の王子さまを殺したのか」への思い、「女装」に対する思いを語ります。また、2014年を振り返り、2015年が果たしてどんな年になるか、前衆議院議員の平智之氏とともに議論してもらいます。さらに、ボーカル安冨歩として、ロックバンドGOLZとともに、魂のロックライブに挑戦します! 

【日時】 12月8日(月)19:00開場 19:30開演

【会場】 渋谷 Last Waltz by Shiosai 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-12-13八千代ビルB1F

【チケット】 全席自由 ご予約 /当日 ¥2,500(税込み ドリンク別)

【出演】

安冨 歩 (東京大学東洋文化研究所教授/京都大学経済学部卒/経済学博士)

主な著書:「ドラッカーと論語」(東洋経済新報社)「誰が星の王子さまを殺したのか」(明石書店)他 多数

テレビ出演:フジテレビ アウトデラックス

【ゲスト】

平 智之 (前衆議院議員/京都大学工学部物理工学科卒)

主な著書:「禁原発と成長戦略」(明石書店)「なぜ少数派に政治が動かされるのか?」(ディスカバー21)

テレビ出演:モーレツ!科学教室

【演奏】

GOLZ 

基地の街、東京福生を活動の拠点とするロックバンド

安冨歩の曲のバンドアレンジを担当。

今回は、オリジナルメンバーに加え、毛利良平、大久保博志とともに演奏する。

【予約】

ご予約の際は  1.ご希望公演日時 2.お名前&フリガナ 3.人数 4.お電話番号を明記の上、 lastwaltz@shiosai.com までメールを送信下さい。折り返しこちらから確認のメールを送信致します。

【主催・企画】 澤田健一 http://ken1sawada.com
  1. 2014/12/03(水) 23:37:04|
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【12.08 渋谷ラストワルツ 安冨歩&GOLZ】

ロック・コンサートをすることになった!!!
もちろん、平智之トンチ博士が駆けつけてくれて、トークショーも!!

歌いながら、歌を解説しつつ、世界を語ります。
そしてギンギンの衣装を用意しつつあるので、お楽しみに。

wp.me/p2bDq0-aW

曲目が すごいぞ。

・ジュリーの反タガメ女ソング「麗人」
・アニメ「デビルマン」の主題歌
・伝説のバンドじゃがたらの名曲「もうがまんできない」
・安冨作品「同じ道」
・安冨新作「星の王子さま」「インビクタス」

そもそも6曲もシャウトして、喉はだいじょうぶなのか?!
最初で最後の挑戦になるかもしれない。。。。

それに、本当に新作を二曲も歌えるのかどうか。。。。
まぁ、プロの集まるハイレベルのロックバンドだからなんとかしてくれるだろう。

これを聞き逃したら、一生後悔するぜ!!

新作の1つ目は、安冨歩『誰が星の王子さまを殺したのか〜モラル・ハラスメントの罠〜』(明石書店)の内容を表現する。

新作の2つ目は、ネルソン・マンデラが獄中で愛読したとされる William Ernest Henley の詩をもとにして、作詞作曲したものだ。

両方共、歌詞を下に公開する。
Invictus の方は、元の詩と、私の訳詩も公開した。


==============================
星の王子さま
作詞・作曲 安冨歩
編曲    片岡祐介


王子は死んだ ヘビに噛ませて死んだ
王子は消えた 砂に倒れて消えた

バラの種が ある日彼の
星に飛んで やってきた
バラの香り 酔いしれつつ
バラの棘に いたぶられて

咳き込みつつ バラは言った
悪いのはあなた いつもあなた
王子はある日 夕日を見た
よんじゅうよん回も 夕日を見た


王子は聞いた キツネの嘘を聞いた
王子は死んだ 罪悪感で死んだ

キツネは言った 飼いならすは
きずなをむすぶ そういう意味
王子は言った  バラが彼を
飼いならした  私の星で

たいせつなこと 眼には見えない
ほんとは王子が 飼いならした
キツネは言った 飼いならしたら
永遠に 責任がある


王子は行った 飛行士を残し行った
王子は消えた  星の砂漠で消えた

さばくにおちた 飛行士は
ひつじ描いてと 言われて起きた
王子の姿 美しく
王子の話 物悲しく

ふるえながら 王子は言った
悪いのは私  いつも私
王子はその夜 飛行士を残し
バラの元へと 砂に消えた

王子は死んだ ヘビに噛ませて死んだ
王子は消えた 砂に倒れて消えた
==============================


Invictus

征服されざる者

原作
William Ernest Henley. 1849-1903
訳詞 安冨歩
作曲 安冨歩

1)
闇夜を抜けて
神々に感謝する
征服されざる
我が魂のゆえ

運命の棍棒に
頭(こうべ)を打たれても
私はひるまない
叫びもしない

我が運命の 私が長であり、
我が魂の  私が主である。


2)
怒りと悲しみの
この地を越えて
怖れることなき
我が魂を知れ

あの門がいかに
狭かろうとも
私は構わない
劫罰さえも

我が運命の 私が長であり、
我が魂の  私が主である。



William Ernest Henley. 1849-1903

Invictus
征服されざる者

Out of the night that covers me,
Black as the Pit from pole to pole,
I thank whatever gods may be
For my unconquerable soul.

北極と南極とを貫く竪穴のように暗い、
私を覆う闇夜を抜けて、
如何なる神々にであれ、私は感謝する。
征服されざる我が魂のゆえに。

In the fell clutch of circumstance
I have not winced nor cried aloud.
Under the bludgeonings of chance
My head is bloody, but unbowed.

獰猛なる苦境の魔手なかで、
私はひるまず、叫び声も挙げない。
運命の棍棒の下で、
我が頭は血まみれになろうとも、屈しはしない。

Beyond this place of wrath and tears
Looms but the Horror of the shade,
And yet the menace of the years
Finds, and shall find, me unafraid.

この憤怒と悲嘆の地を越えて、
ただ亡霊の恐怖が現れる。
永年にわたる脅迫でさえ、
私が恐れぬことを見出し、見出すはずだ。

It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll.
I am the master of my fate:
I am the captain of my soul.

あの門が如何に狭かろうと、
如何なる劫罰が用意されようと構いはしない。
私が、我が運命の主であり、
私が、我が魂の長である。

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【安冨歩 トーク&ミュージックスペシャルライヴ】

女装の東大教授と巷で話題騒然の 安冨歩(やすとみあゆむ)博士が、渋谷のライヴハウスに登場。近著「誰が星の王子さまを殺したのか」への思い、「女装」に対する思いを語ります。また、2014年を振り返り、2015年が果たしてどんな年になるか、前衆議院議員の平智之氏とともに議論してもらいます。さらに、ボーカル安冨歩として、ロックバンドGOLZとともに、魂のロックライブに挑戦します! 

【日時】 12月8日(月)19:00開場 19:30開演

【会場】 渋谷 Last Waltz by Shiosai 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-12-13八千代ビルB1F

【チケット】 全席自由 ご予約 /当日 ¥2,500(税込み ドリンク別)

【出演】

安冨 歩 (東京大学東洋文化研究所教授/京都大学経済学部卒/経済学博士)

主な著書:「ドラッカーと論語」(東洋経済新報社)「誰が星の王子さまを殺したのか」(明石書店)他 多数

テレビ出演:フジテレビ アウトデラックス

【ゲスト】

平 智之 (前衆議院議員/京都大学工学部物理工学科卒)

主な著書:「禁原発と成長戦略」(明石書店)「なぜ少数派に政治が動かされるのか?」(ディスカバー21)

テレビ出演:モーレツ!科学教室

【演奏】

GOLZ 

基地の街、東京福生を活動の拠点とするロックバンド

安冨歩の曲のバンドアレンジを担当。

今回は、オリジナルメンバーに加え、毛利良平、大久保博志とともに演奏する。

【予約】

ご予約の際は  1.ご希望公演日時 2.お名前&フリガナ 3.人数 4.お電話番号を明記の上、 lastwaltz@shiosai.com までメールを送信下さい。折り返しこちらから確認のメールを送信致します。

【主催・企画】 澤田健一 http://ken1sawada.com

  1. 2014/11/11(火) 00:09:56|
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ゆるキャラと象徴天皇制

20141109k0000m040034000p_size8.jpg
http://mainichi.jp/select/news/20141109k0000m040029000c.html


昨日、牧野植物園に行った。すばらしい植物園だった。
しかし、驚いたことに、ゆるキャラの菊人形というのをやっていた。
そりゃ変だな〜と思ってパスしようとしたが、なにか厳かな雰囲気が漂っていた。
この日は、ミクロネシアの大統領が植物園を訪問されていたそうなので、大統領がおられるのかと思って入って行ったら、中にいたのは、しんじょうくんという高知県須崎市のゆるキャラだった。
その雰囲気に私は、

「大統領がいるみたいだ!」

と思った。いや正確には、

「王様がいるみたいだ!」

と思ったのだ。そしてその瞬間に、なぜ日本各地の自治体がゆるキャラに熱狂しているのか、その理由が理解できた。

日本人は、殿様が好きなのだ。殿様がいないと寂しいのだ。市長とか知事とかは、ぜんぜん好きになれないオヤジばっかりだし、コロコロ変わるので、まったく親しみがわかない。

実際、元殿様が知事をやっているケースも多い。秋田県に講演に行った時に、藩主佐竹家の話を聞いて、「佐竹さん、今なにやっているんですか?」と聞いたら「知事やってます」とのお答えであった。「すげ〜、なんもかわってないですね〜」と感心してしまったが、やはり殿様が居てくれたほうが、安心するのである。

しかしほとんどの自治体では殿様は首長をやってくれない。
仕方ないので、その空隙を、ゆるキャラで埋めているのだ。

私でも知っているゆるキャラといえば、ひこにゃん、で元祖ゆるキャラみたいなものだと思うが、これは明らかに武将であるから、殿様の代わりだといって良いであろう。

http://hikone-hikonyan.jp


すなわち、日本の首長が満たし得ていない機能、つまり各自治体の精神的な統合の不変の象徴という役割を、ゆるキャラが果たしているのである。

そう考えて私は、随分とスッキリしたのであった。

そして更に、それが日本国憲法体制の象徴天皇と機能が一致している、という驚くべき事実に気づいた。

天皇は、日本国のゆるキャラだったのだ。。。

思いもしなかったことであったが、そう思うと、非常にスッキリしたのである。
それは日本国憲法体制にかぎらず、日本の長年の伝統だと言っても良いであろう。
だからこそ権力者はコロコロ入れ替わっても、万世一系の帝を頂く、ということが可能になったのである。

そして同時に、ゆるキャラの機能を、天皇陛下をはじめとする皇室の皆さまという、生身の人間に背負わせている、という事実にも、私は直面せざるをえなかった。それはどれほど大変なことであろうか。いっそのこと、ホントにゆるキャラにしてしまえば、そんな重い責務から人間を解放できるのであろうが。。。


追記:
【日本国憲法 第一条  天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて…】
天皇が「国」と「統合」の象徴というのは変だと思っていた。
「天皇は、日本国のゆるキャラであり日本国民統合の象徴であつて」と解釈すれば矛盾なく理解できる。




  1. 2014/11/09(日) 11:10:26|
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森嶋通夫のソフトウェア防衛論の今日的意義

森嶋学特別講義

安冨歩先生(東京大学教授)による 「森嶋通夫のソフトウェア防衛論の今日的意義」

開催日時:2014(平成 26)年11月3日(月・祝) 午後 2 時~(終了午後 5 時頃)
場所:市民大学院 文化政策・まちづくり大学校(国際文化政策研究教育学会) 京都市下京区繁昌町 290 番地 旧成徳中学校校舎2階(高辻室町西入る)

(京都市営地下鉄四条駅、阪急京都線烏丸駅下車徒歩約 8 分) 事前予約:必要(定員約 15 名程度 定員になり次第予約終了)

予約方法:yasunobu@bunka-seisaku.org までメールにて(氏名、人数を明記願います) 資料代:参加費は無料ですが、資料代として500円を頂く予定。

<問い合わせ先>
市民大学院 まちづくり・文化政策大学校(国際文化政策研究教育学会)
担当 中西 康信(なかにし やすのぶ)
〒600-8433 京都市下京区繁昌町 290 番地 旧成徳中学校2階 (高辻室町西入る) 電話 075-354-9510 ファックス 075-354-9520
E-mail: yasunobu@bunka-seisaku.org
  1. 2014/10/29(水) 23:21:10|
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長野県泰阜村での講演「「満洲国」はなぜ、どのようにしてできたのか?:大豆・総力戦・天皇」

長野県泰阜村での講演の記事が信濃毎日新聞に出た。

信濃毎日新聞の記事
  1. 2014/10/21(火) 17:56:07|
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Ume Yoshida https://www.facebook.com/ume.yoshida.3 さんの『誰が星の王子さまを殺したのか』の書評

「日本ブログ村」の「猫の闘病生活」というジャンルがあるらしい。

http://cat.blogmura.com/cat_disease/

そのなかで常に上位に位置する

「ウメの健康日記: ぼくは20歳の猫です。脳腫瘍かもしれないとの診断を受けましたが、ぼくは元気です。」
http://www.umediary.com/entry/2014/09/29/231950

というブログを書いておられる

Ume Yoshida さん https://www.facebook.com/ume.yoshida.3

が、『誰が星の王子さまを殺したのか』についてのアマゾンに書評を書いてくださった。重要なので、こちらに転載させていただいた。

http://www.amazon.co.jp/誰が星の王子さまを殺したのか――モラル・ハラスメントの罠-安冨-歩/dp/4750340456/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1412080753&sr=8-1&keywords=安冨歩#customerReviews


==========

『誰が星の王子さまを殺したのか ―モラル・ハラスメントの罠―』を読んで、私は、過去の自分の体験を整理することができました。
以下は、私の体験からの推論です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「このことは、誰にも話すなよ。」

虐待にも色々な形がありますが、加害者は、このようなセリフを好むようです。私も、セクハラやパワハラ、モラハラなど、様々な場面で、色々な立場の人達から、このセリフを何度も言われました。

このセリフを言われるとき、被害者は大抵、恐怖で金縛りになったような状態に陥っていると思います。だから被害者は、加害者の指示に従って、長期間にわたり、自分の受けている暴力について誰にも告げずに沈黙を守ろうとするのではないでしょうか。また、「あの人は、私のために良かれと思ってやってくれているに違いない」と信じようとしてしまうのも、被害者の沈黙を長引かせる原因の一つだと思います。

しかし加害者の方は、自らの残忍さの成果を確認・堪能し誇示したいとの欲望から逃れられないらしく、被害者への暴力の程度をドンドン強めていきます。そして、当初は密室で行っていた加害行為を、最終的には、公衆の面前で、残忍さを明示する形で行うようになっていきます。

被害者は、この過程で苦しみ、のたうちまわります。加害者は快感を味わい、暴力を加え続けます。しかし、どうもこの快感は加害者の判断能力を低下させてしまうようです。被害者が「逃げよう!自由になりたい!」と決意して、暴力から逃れるための準備を始めたことに、加害者は一向に気が付かないことが多いからです。

加害者による暴力(虐待)がエスカレートしていくと、やがて被害者は、自らが無力感の谷に突き落とされていたことに気付き、

「なんで自分ばかりがこんなにイヤな思いを強いられなければならないのか?」「なんでこんな理不尽な暴力に耐えなくてはいけないのか?」

という感情と共に、谷から這い上がろうともがき始めます。

やがて、動きを止めていた被害者の心に怒りが満ちていきます。そして、抵抗の意欲がみなぎる瞬間が訪れます。

私は、このような心の中の「転換」を過去に何度か体験しました。その度に、人生の舵を大きく切って、加害者による暴力から距離を置くことができました。

しかし、「もう大丈夫だ、もう自分は被害者にはならない!」と思っていても、いつのまにか、また新しい暴力の構造の中に自ら嵌まり込んでいることに気付くことがしょっちゅうです。

「あッ!またやっちゃった!」と気付いたら、心のUFOキャッチャーで自らをつまみ上げ、救い出します。そしてこう思うのです。「やれやれ!いつまで同じことを繰り返すのだろう!まあ、前回よりはダメージは小さくなっているから、ちょっとは成長したのかもしれないけれど。まだまだ、虐待される癖が、全然抜けていないんだなあ。」

すると、せっかく少しずつ育てて来た自信が、一瞬の内にしぼんでいくようで、とても落ち込んでしまいます。
もうずいぶん長い間、このような繰り返しの日々を過ごして来ました。

しかし!

『誰が星の王子さまを殺したのか ―モラル・ハラスメントの罠―』を読んだ私は、目の前が明るくなったように感じて、すっかり元気になりました。

私の場合、普通は虐待についての描写を読むと、PTSDになるためか、元気がなくなります。それなのに、この本を読んだら、なぜか元気になったのです。

「虐待について書いてある本なのに、なんで元気になったのだろう?」

不思議に思った私は、時間をおいてから、もう一度読んでみました。そしたら、すごく良くわかりました!

読んで明るい気持ちになったのは、この本が教えてくれたからだったのです!

世界は「虐待の連鎖によって埋め尽くされて」いること、そしてそれが「人類の危機の本質」であることを。

「どうりで私は、やっとひとつの虐待の構造から抜け出したと思っても、すぐ次の虐待の構造に陥ってしまうことを繰り返してきた訳だ」と納得しました。世界が「虐待の連鎖によって埋め尽くされて」いるのだから、私が次々と虐待の構造にぶち当たるのも当り前です。「私が間抜けなせいかしら?」と、うなだれ・やさぐれていたけれど、「そうじゃない、人類全体で取り組まないと解決できない巨大な課題だったんだ!だからこそ、逆に、ひとりひとりが身の回りの虐待の連鎖をひとつひとつ断ち切っていくことで、世界平和にも貢献できるようになるんだ!」と膝を打ちました。

そして、私自身の歩みは遅くても、少しずつ着実に「虐待の連鎖」から抜け出していけば、いつかは、虐待の連鎖の中で苦しんでいる人達の相談を受けられるくらいに自由になっていけるのではないだろうか・・・そんな風に感じられたので、元気になったのだ!と2度目に読んだときに納得したのです。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリと安冨歩の両氏は、「子どもの持つ真実を見抜く力」こそが、世界を埋め尽くしている虐待の連鎖を断ち切るのに必要であり、だからこそ、「子どもを守ることが、世界を救うことになるのだ」と、様々な方法で、体を張って伝えてくれています。

「子どもの魂を守ること」「大人の見方を子どもに押し付けるのではなく、子どもの目を大人が回復すること」が、「魂の生の回復」につながるのだと、この本は教えてくれています。

20年にわたる会社員生活ですっかり絶望していた私の魂が、この本を読んでいくうちに生き返っていくのを感じました。

折に触れて再読すると、その時々に自分が必要としている文章に出会える・・・この本は、そんな一冊になりそうです。


  1. 2014/09/30(火) 21:44:49|
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佐藤亜有子『花々の墓標』

http://ja.wikipedia.org/wiki/佐藤亜有子

佐藤 亜有子(さとう あゆこ、本名・平 亜有子〈たいら あゆこ〉[1]、1969年10月19日 - 2013年1月5日)は、日本の作家。1969年10月19日、岩手県出身。1989年、岩手県立盛岡第一高等学校卒業後、1994年、東京大学文学部仏文科卒業。

 この「小説」は、自伝というか、カウンセリングを受ける過程で作家が書いた告白である。この作品を書いた段階では、治癒に向けて進んでいたはずだが、下記の読売新聞の記事を見ると、そう簡単にはいかなかったようだ。

 彼女の家では、大学の医学系の研究者である父親が、姉に長期にわたる徹底的な性的虐待を加え、次女の著者にも、長期的な性的虐待を加えた。妹は直接やられなかったらしいが、この二人が遊びで妹に性的虐待を加えた。母親の証言によれば、彼女も子供の頃に近所の悪童どもに輪姦され、実兄に二度、虐待されているらしい。

 この結果、長女は音大に入学したあたりから重篤な精神疾患を発症し、床ずれで尻の肉が腐っていたのに自分でも気づかない、というような事態になった。次女の筆者は、虐待による屈辱をバネに、勉強もスポーツもがんばって、見事に

東京大学

に合格した。

「たぶん当時のわたしには、勉強だけがほかのすべてを忘れられる、唯一の逃げ場だったのだと思う。」

東大や京大といった難関校に合格するには、このくらいの追い込まれ具合がないと難しいのだと私は思う。それは私自身に照らしてもそうなのだ。

さて、東大仏文を卒業して陰鬱な小説を書いたので、大江健三郎と重ねあわせて持ち上げられた。

 しかし在学中に知り合った四歳年上の司法試験を目指して合格した優しくて辛抱強い男性に支えられていたのに、具合がますます悪くなった。ここでよせばいいのに、男が結婚しよう、というようなことを言い出したため、強烈な

タタミ女

ぶりを発揮してしまう。具体的には、ひどい浮気をしてしまい、しかもそれを事細かく彼に報告して、

これでいい。わたしは彼を裏切ったのだから、見捨てられるのは当たり前。彼には私なんかより、ちゃんと彼と結婚して、彼を支えて、彼に子供を生んであげられる女のほうがふさわしい。だから終わりで、いいのだ

と自分に言い聞かせておじゃんにしてしまった。

 ここから先は、どうしようもない性的遍歴を繰り返して精神状態の崩壊の坂道を転がり落ちて、そのおかげで作家として着々と成功する、という例のパターンに入ってしまう。そしてマシな精神科医に当って、カウンセリングやグループ療法によってようやく底を打ったあたりでこの本を書いた。

どうやらそこで後に夫となる人と出逢い、人生が好転するように見えたが、そうはいかず、睡眠薬と酒の摂取による急性中毒症状で急逝してしまった。件の精神科医の処方した薬を酒と一緒に飲んで死んだのであれば、この医者は「マシ」とはいえないだろう。

この本は、さすがに作家だけあって、実に見事に書かれていて、その虐待の恐ろしさと、それが惹き起こす悲劇を克明に、しかし美しく描いている。

だが、読んでいて、どうも釈然としない部分が残った。何が残ったのかというと、どうも何か奥歯に挟まった感が抜けないのである。現実の世界では、母親が上に述べたような「告白」をして、それに衝撃を受けた姉と三人で、涙を流してしっかり抱き合ったりする。そして作家は、次のように言う。(80頁)

 母はたぶん、長女である姉と同時に、かつての自分が救えなかった自分自身を、すくってやりたかったのだと思う。まるで理不尽な性暴力に巻き込まれて、いったいなせと心の中で叫びながら、決して答の出ない苦しみを、ずっと抱えてきた自分。そればかりか、娘たちを自分と似た目に遭わせてしまった母の苦しみがどれほど深いものなのか、わたしには、ほとんど想像さえできない。

こうしてアッサリと母親を許してしまったわけである。

しかし、先ほどの母親の告白のあと帰りの車のなかで、父親に強姦されるというフラッシュバックに襲われて、それがきっかけとなって、本格的な精神の崩壊へと向かってしまう。彼女はこのフラッシュバックを転機と見ているのだがそれは誤解に見える。母親の「告白」の直後にこのフラッシュバックが起きたのであるから、転機は「告白」の方である。もし母親との感情的な交流と許しとが、真実に基づくものならば、それが彼女の崩壊の引き金を引く、というのが私には信じられないのである。

また、彼女の描く悪夢のなかでは、まったく違う構図が浮かんでいる。(41頁)

 現にわたしは、母=父の隠れた共犯者という構図を裏付けるような、象徴的な悪夢を見ている。その内容は以下のとおりだ。二階の両親の寝室で、なんだか奇妙でとても不安な気配がするので、わたしは内心おののきながらも、にかいに通じる階段をおそるおそる上っていく。両親の寝室のドアは開いていて、わたしがそこで目にしたのは、父が姉―――それともあれは、もう一人のわたしだったろうか―――とセックスしていて、ベッドのそばに立っていた母がその成り行きを見守っている、そんな場面だった。愕然として、廊下で息を潜めたままで身動きできないわたしを見つけて、母は、なにしてるの、亜有子も早くここに来て、お父さんとセックスしなさいと厳しい口調で命令した。

しかし、わざわざこの悪夢を書いたあとに続けて、彼女はこう書いている。

 もちろんそれは、わたし自身の悪夢でしかない。現実の母は、自分の娘を虐待していた父に向かって、こちらの胸が痛くなるほど激しい怒りをぶつけつづけた。先の悪夢は、かつてのわたしが母に抱いていた複雑なイメージの反映だったと思うが、今は違う。できることならお母さん、あまり自分を責めないで。そう何度でも母に言いたい。

わたしは、このあたりに彼女が隠蔽してしまって、抜け出せなかった罠の正体が隠されている気がするのである。直截にいえば、
母親の「告白」は完全にホラ
ではないとしても、
娘たちに共犯者扱いされないための嘘
が混じっているのではないか、と疑うのである。そう考えると、彼女の作品とその後の人生の展開は、うまく整合する。


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【記者ノート】愛を書いた 愛を求めた

読売新聞 2013年7月30日
ありし日の佐藤亜有子さん(平さん提供)

 小説『ボディ・レンタル』で知られ、今年1月5日に 急性薬物中毒のため43歳で死去した作家の佐藤亜有子 さんの遺著『ママン愛人(ラマン)』が、河出書房新社から出版された。

 自身が抱える心の傷を、作家は最期まで文学に昇華させようとしていた。 佐藤さんは1969年、岩手県生まれ。東大仏文科卒業後、96年に『ボディ・レンタル』が文芸賞優秀作となった。女子大生が自分の体をレンタルし、客に応じてモノになる 姿を描く。

 「心」と「体」を切り離し、主体的に生き、愛することはできるのか――。翌97年に は、被害者の二重生活が注目された東電OL殺人事件が起きる。同作の主題は、人間の生 き方が自由になった時代の光と影をも映していた。同年に「葡萄」で芥川賞候補となった が、次第に執筆から遠ざかる。
佐藤さんは実は、子供の頃に心が傷つけられ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を 抱えていた。夫の平明典さん(52)とは、治療先の病院で10年前に知り合った。平さんは外国で人間が大量に虐殺される現場を目撃した体験があり、同じ病を抱えていた。

「非常に聡明で正直。一緒にいて助けられた」。キノコ狩りや海外旅行を楽しんだ。一方、 つきあい始めた頃はジンを簡単に一本空けるほど飲んだ。飲酒癖はやまず、2007年に は妊娠したものの、心の傷の連鎖を恐れ、産まなかった。

 『ママン愛人』はその後、書き始められた。主人公は、息子を亡くした大学教員だ。飲酒と薬剤におぼれる彼女のもとへ、息子に似た学生が現れ、不倫関係となる。

<ぼくは男です。恋しい女にしたいことをする>

 産まなかった子への愛情を、代わりに小説の中で学生に注いだなどと、同作を読みたくない。どのような傷を抱えても、人間は愛によって変わる。自分を変えるような愛を強く求めずにはいられないのだ。仏文学のような流麗な言葉で、自分の宿命である愛の問題と 向き合った。体調が悪い中、佐藤さんは少しずつ書き継いだという。最期まで作家であろうとしたのだ。

 この一年の佐藤さんはアルコール依存が進み、リクライニングチェアで寝起きしていた。 体力低下に加え、処方された睡眠薬と酒の摂取が重なり急性中毒症状を起こした。「......ありがとうって言いたい」。今の心境を語る平さんは、新刊をまだ読むことができない。(文化部 待田晋哉)

http://www.osaka-ikuseikai.or.jp/titititi/titititi/titititi1462.pdf
  1. 2014/09/26(金) 12:21:46|
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【緊急声明】 JSCによる現国立競技場解体工事着手に強く抗議する


みなさま
いつもお世話になっております。

昨日9月16日「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」は国立競技場解体に抗議するため、下記の抗議声明を発表しましたのでご報告します。
また、解体前の最後のシンポジウムになるかもしれない「それでも異議あり、新国立競技場ーーー戦後最大の愚挙を考える」を9月26日に開催致します。どうぞ多くの方の参加をお待ちしています。
詳しい内容はこのメールの一番最後に記載致しました。

抗議声明記者会見動画
http://www.ustream.tv/recorded/52730057

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【緊急声明】
JSCによる現国立競技場解体工事着手に強く抗議する

新国立競技場計画の事業主である独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)は、解体業者が入札で決まったとして、9月29日より国立競技場の解体工事着手を表明した。当会は現国立競技場を改修して使い続けることが、最善の方法であると主張してきたので、解体はとうてい看過できず、強く抗議する。また、解体入札に当たり官製談合の疑いがあると内閣府に寄せられた苦情が受理されたため、現時点でJSCは施工者との契約も執行停止となっており、これを機に将来に禍根を残さないために立ち止まり、計画を見直すこと求める。

当会へは35000人を超える賛同者がおり、世論調査でも多くの人が現国立競技場の改修を支持している。優れたリノベーションこそ世界に胸を張ってアピールできるはずのものである。

IOCアジェンダ21では、競技場は出来る限り既存の施設を使用する、また、どうしても新築せざるを得ない場合は、地域の制限条項に従い、地域の文化、環境、社会を壊してはいけないと書かれているにも関わらず、JSCはそれを姑息な手段を用いて無視した。そしてまだまだ使える、東京オリンピックをはじめ、数々の記憶を継承する国民に愛された現競技場をいままさにこわそうとしている。ドイツでは1936年のベルリンオリンピックで使われたメインスタジアムを美しく改修して使い続けていることと比較しても、レガシーや環境への配慮という点での後進性は否めない。

現国立競技場は耐震性能が劣るから建て替えると常套句を繰り返すが、そのような危険な建物に多くの人を呼び込んで「さよなら国立競技場」イベントを開催したとすれば、無責任この上ない。現国立競技場は、東日本大震災の直前に耐震改修を終えていた。また、建て替えのもう一つの理由としてあげられるトラックについて、陸上競技場の国際基準では、9レーンは必要不可欠ではなく、日本陸上競技連盟は地下にサブトラックがあればセキュリティ上好ましいといっている。JSCが久米設計に依頼した改修案は、地下にサブトラックを備えたものだったにも関わらず、これを握りつぶし、情報公開を先延ばしにしてきた責任は大きい。

この間、JSCの質問への回答はおそく、情報公開資料は黒塗りで、市民やメディアが参加した公開の場での議論は一度も持たれなかった。そして都民300世帯が暮していた霞ヶ丘都営アパートは、何ら都庁内での公的な書面上の手続きを経ず、「人と環境にやさしいスタジアムをつくるので移転せよ」と一方的な説明をするだけで、協議もせず住民は居住権を奪われようとしている。

以上すべて、高邁なる当初のオリンピック精神に背馳し、オリンピック・パラリンピック開催国として、世界に非民主性、後進性を表明するようなもので、関係者の猛省と真摯な対応を求める。

IOCは当会への回答の中で、当会がJSC、オリンピック・パラリンピック組織委員会とよく協議するように強く求めており、私たちは現国立競技場がたとえ解体されても、神宮外苑の歴史景観を守り、将来の世代に大きな負担を残さない、真に国民の財産となりうるスタジアムの実現を追求していく。また、公共事業のあり方についても情報開示や透明性を高めていくために、活動を続けていくものである。

2014年9月16日




     神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会 共同代表
     大橋智子(大橋智子建築事務所)
     上村千寿子(景観と住環境を考える全国ネットワーク)
     酒井美和子(デザイナー・まちまちnet)
     清水伸子(一般社団法人グローバルコーディネーター)
     多田君枝(『コンフォルト』編集長)
     多児貞子(たてもの応援団)
     日置圭子(地域文化企画コーディネーター・粋まち代表)
     森桜(アートコーディネーター・森オフィス代表)                               
     森まゆみ(作家・谷根千工房)
     山本玲子(全国町並み保存連盟)
     吉見千晶(住宅遺産トラスト)
 
     メール info@2020-tokyo.sakura.ne.jp
     ホームページ http://2020-tokyo.sakura.ne.jp
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


みなさま
いつも大変お世話になっております。
シンポジウムのお知らせです。



それでも異議あり、新国立競技場ーーー戦後最大の愚挙を考える

昨年10月、新国立競技場計画について市民の立場から発言しようと「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」を結成し、勉強会、署名活動、外苑ウォーク、各関係機関への要望書提出、IOCとの面会等、さまざまな活動を続けてきました。しかしながら、JSCは国民の声を聞こうとせず、9月29日から解体に着手すると発表しました。抗議の気持ちを込めて、解体前としては最後となるであろう、シンポジウムを開催します。9月23日には景観学会で、10月1日には建築学会でこの問題が取り上げられますが、私たちはあくまで広く、市民・住民として共に考えていきたいと思います。ぜひ多くの方のご参加をお待ちしています。

日時 9月26日(金)午後6時半
場所 日本青年館3階 国際ホール
   東京都新宿区霞ヶ丘町7番1号
   マップ
   http://www.nippon-seinenkan.or.jp/access/
   要申込:定員200名、参加費1,000円
   ▼お申込みはコチラから
   http://form1.fc2.com/form/?id=933807
   ▼お問合せはコチラから
   info@2020-tokyo.sakura.ne.jp
   主催:神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会
   http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/
   
内容
【神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会】解体抗議声明  多児貞子
【第一部】引き返す勇気をJSCはもてなかったーー成熟社会にほど遠い日本

「手わたす会」の目的と活動  多田君枝(編集者)
神宮外苑の歴史と景観 調整中 
まるでおかしなコンクール 規制はずし 大橋智子(建築家)
改修という希望 いくつかの案から 上村千寿子(グラフィックデザイナー)
ザハ案の問題点 有害な有蓋施設か、つつましい無蓋か  中村勉(建築家)
久米設計案はなぜ隠されてきたか 渥美昌純(東京にオリンピックはいらないネット)
建築家のモラルと責任 安藤さん内藤さんにいいたい 森山高至(建築エコノミスト)
誰がコストを払うのか  桑原洋一(千葉商科大学)
省庁と議会をまわって感じたこと 多児貞子(神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会)
本当の狙いは神宮外苑開発? 大根田康介(ジャーナリスト)

【第二部】オリンピック後へ向けてーー次世代にツケをまわさないために

オリンピック海外事情、ブラジル、平昌などから、 清水伸子(翻訳家)
アジェンダ21と近代オリンピックの終焉 森まゆみ(作家)
都市計画制度と国の事業手続きの法的問題 日置雅晴(弁護士)
これからが本番だ 中沢新一(人類学者、明治大学野生の科学研究所所長)
霞ヶ丘アパートに住み続けたい 宇井靖子(霞ヶ丘アパート住民)
霞ヶ丘アンケート調査結果 向井宏一郎(和光大学非常勤講師)
近隣マンション住民は怒っている 宇田川滋隆 (シャリエ神宮外苑 管理組合副理事長)
公共スポーツ施設の基本 鈴木知幸(元・2016年東京オリンピック招致準備担当課長)
競技場敷地の歴史と文化財調査 原祐一(東京大学埋蔵文化財調査室)
まともな環境アセスをどうさせるか 原科幸彦(千葉商科大学教授・元IAIA(国際影響評価学会)会長) 
50日しか利用されない沈黙の土木構造物でなく、365日稼働の国際子供スポーツセンター併設に  長谷川龍友(建築家・槇文彦代理)

【神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会】決意声明  我々は決してあきらめない  日置圭子


  1. 2014/09/17(水) 08:33:13|
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9月3日(水)緑茶会政治セミナー・プレシンポジウム  講演原稿の一部公開

9月3日(水)緑茶会政治セミナー・プレシンポジウム

「地方からつくりだす政権交代の青写真」

安冨歩(東京大学教授)、髙橋茂(「ザ・選挙」編集長)、長谷川平和(緑の党共同代表)
西崎光子(東京都議会議員/東京・生活者ネットワーク)など。

http://ryokuchakai.com/2014/07/28/seminar/

私は、講演では決して原稿を用意しないのだが、今回は非常に珍しく、原稿を書いた。原稿を出してしまったら、講演する意味がなくなるので、ごく一部だけ、味見で出しておく。私の本の読者なら、もうわかっちゃうかもしんないけど。。。。

【中略】

のところを知りたい人は、参加してください。


=======原稿のごく一部=========

 本日は講演の機会を与えていただき、ありがとうございます。
 私は普通は原稿を一切用意しないのですが、今回は、ふと、原稿を書いてみようと思い立ちました。
 私は、具体的な活動を苦手としています。ですから、何をどうしたらいいかを皆さんにお話することはできません。
 私は、考えることが仕事です。ですから、何をどう考えたらいいのか、そのお手伝いになることをお話出来たら、と思います。
 先の参議院選挙において、緑茶会は、残念ながらまったく機能しませんでした。量的には、完全な失敗だったと認めるべきだと思います。
 しかし、「量」や「大きさ」に注目することは、まったくの間違いなのです。

【中略】

ではどうなれば社会だと言えるでしょうか。それは人々の間にコミュニケーショが生成されているなら、社会だと言えます。それゆえ、社会は「コミュニケーション」でできている、という考えが正しいのです。

【中略】

私がかねてより「戦略的投票(strategic voting)」と呼ばれるもの(戦術的投票 tactical voting ともいいます)の重要性を訴えてきました。私がイギリスにいたときに、・・・

【中略】

これから考えるべきことは、どうやってゼロノミクマを軸として、他の何かを接合していって、自己増殖的な循環関係を生み出して、戦略的投票を日本の政治文化に根付かせるか、です。この新しいコミュニケーション戦略をどうやれば実現できるのか。本日は、この問題を皆さんと共に考えたいと思います。
  1. 2014/08/30(土) 20:01:34|
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サリエリの歌(あるいは立場の音楽)



 2014年7月25日に、私にとって画期的な出来事があった。 東京藝術大学の毛利嘉孝准教授の主催で、「特別研究会 暴力の音楽と音楽の暴力」が開かれたのである。毛利准教授の司会で、安冨歩×烏賀陽弘道(ジャーナリスト)×片岡祐介(打楽器奏者・作曲家)が登壇した。このなかで、玉田兵吾作詞、安冨歩作曲、片岡祐介採譜「サリエリの歌(あるいは、立場の音楽)」を学内試演した。

この曲の歌詞は下記のとおりであり、

https://drive.google.com/file/d/0Byujdzu7HWhYRnVEbWZqWTZmVmVJU3N1QzNBaWZlSDdlNVVn/edit?usp=sharing 

↑ここから楽譜をダウンロードできる。これは、自由に演奏あるいは改変できるが、その際には、作詞作曲・採譜者を明記する必要がある。

音源はこちら→ https://drive.google.com/file/d/0Byujdzu7HWhYZGluM212M0g0b28/edit?usp=sharing


サリエリの歌(あるいは、立場の音楽)
作詞・作曲 玉田兵吾

この国は 立場で できている。
芸大も 立場で できている。
音楽も 立場で できている。
指先は ピアノを 操作せよ。
筆先は 音符を 操作せよ。

魂を 惑わす ことなかれ。
魂を 震わす ことなかれ。

何事も 立場を 守るため。
作曲も 立場を 守るため。
演奏も 立場を 守るため。
小手先で 楽器を 掻き鳴らし、
口先で 楽譜を 弁護せよ。

魂を 惑わす ことなかれ。
魂を 震わす ことなかれ。

立場を 脅かす者を 私は許さない。
秩序を かき乱す者を 私は許さない。
才能を ひけらかす者を 私は許さない。
音楽を 生み出す者など 決して許さない。

創作は 立場に ふさわしく。
研究も 立場に 沿ってやれ。
教育で 立場を 叩き込む。
鼻先で 彼らを あざ笑い、
矛先を 向けるは アマデウス。

魂を 惑わす 者に死を。
魂を 震わす 者に死を。
  1. 2014/08/09(土) 23:18:50|
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近刊【安冨歩『誰が星の王子さまを殺したのか〜モラル・ハラスメントの罠』】

星の王子さまカバー

今年になって『ジャパン・イズ・バック』(明石書店)と『ドラッカーと論語』(東洋経済新報社)とを出版したが、これらはそれぞれ、ながたかずひさ氏、窪田順生氏にライターとして協力して頂いて書いたものだった。だから純粋な単著は昨年の4月に出た『合理的な神秘主義』以来である。

この本は、『星の王子さま』についての文学書であるが、同時にモラル・ハラスメントの本でもある。イルゴイエンヌ(普通に読めばイルゴワイヤンのはずだが、訳書がなぜかこうなっている)の『モラル・ハラスメント』をもとにしてハラスメント論を構成し、その角度から『星の王子さま』を読解している。

こういう風に言うと、「ああ、また例の王子さま本かよ」と思うかもしれないが、そんなことはない。本書の「解題」でれっきとしたフランス文学研究者で、サン=テグジュペリ研究を専門とする大谷大学文学部准教授の藤田義孝博士が、

『星の王子さま』研究とサン・テグジュペリ研究に新しい視角をもたらした本書『誰が星の王子さまを殺したのか』は、研究者のための参考文献リストに是非とも登録すべき一冊であるといえよう。

 安冨流の『星の王子さま』読解が的外れでないことは、その指摘の正しさが証明している。


と太鼓判を押してくださっている。フランス語が読めないのに、フランス語に遡って解析するという荒業をやった甲斐があったというものだ。

それと同時に、『星の王子さま』の読解を通じて、モラル・ハラスメントが実のところ、サン=テグジュペリが見抜いて警告していた現代社会の根本問題と関係していることを明らかにしていく。彼はそれを死の直前に書いた「X将軍への手紙」の中で次の様に表現していた。

我々は驚くほど見事に去勢されているのです。だからこそ、我々は自由なのです。手足をまず切断されてから、歩く自由を与えられます。私はこの時代を憎悪します。そこで人間は、「普遍的全体主義」のもとで、温和で礼儀正しく大人しい家畜になっています。それを、道徳的進歩だと思い込まされているのです。

この意味で本書は、『星の王子さま』に依拠しつつモラル・ハラスメント論を考察する本でもある。そもそも本書を書き始めた時は、『星の王子さま』をネタにモラル・ハラスメントを解説する本として書き始めたのだった。

そんなことを言うと、難しい本のように思うかもしれないが、そんなことはない。校正のために三回読み直したわけだが、いずれもスッと読めた。著者がスッと読めるのは当たり前だ、と思うかもしれないが、なかなかそうではない。校正していると疲れれてくる本も多いのだが、本書は何度も楽しく読めた。

この本で重要な論点は、「飼いならす apprivoiser」という言葉である。キツネはこれを「絆を結ぶ」という意味だと言って、王子をセカンド・ハラスメントの罠にかける。こうして王子はバラへの罪悪感に苦しみ、自殺に追い込まれる。私はそのように読んだ。そして、藤田氏の言っているように、その解読の正しさを本書で示している。

このように読むことによって、多くの謎が一挙に解ける。

・なぜ王子は羊を必要としたのか。
・なぜ王子は一日に四十四回も夕日を見るほどに悲しくなったのか。
・なぜ王子はバラの棘の話で激昂したのか。
・なぜ王子はバラに対する責任は果たそうとするのに、飼いならしたはずのキツネや飛行士はおいてきぼりにするのか。
・熊(?)が大蛇に捕まっている絵は何を意味するのか?
・帽子に見える、象を飲み込んだ大蛇の絵は、何を意味するのか?
・バオバブは何を意味するのか?
・「大切なことは目に見えない。」という言葉は何を意味するのか?

などなど。これらの謎が一気に解けて、スッキリすること、間違いない。

また、『星の王子さま』に興味がない人でも、メランコリックな気分になって困る人には、ぜひとも読んでいただきたい。鉛色の空から抜け出す大きな手がかりがここにある。

いや〜、こいつは面白い本だなぁ!

と自分で思うのだから間違いがない。

買わないと損だ!!


誰が星の王子さまを殺したのか――モラル・ハラスメントの罠誰が星の王子さまを殺したのか――モラル・ハラスメントの罠
(2014/08/29)
安冨 歩

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  1. 2014/08/07(木) 11:13:23|
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東小雪『なかったことにしたくない 実父からの性虐待を受けた私の告白』

なかったことに

この本の著者は、

・性虐待のサバイバー
・元タカラジェンヌ
・レズビアンのカップルで、ディズニーランドで最初に結婚式を挙げた人

という方で、この本は、その3つの体験を描いている。最初の二つはおそろしいハラスメントの物語であり、最後がそこからの脱出の過程である。

性虐待に関する記述は、読者が衝撃を受けないように、できるだけ抑制的に書かれてある。しかしそれでも、起きている事実は衝撃的である。簡単にいえば、

・父親は、地元で広く知られ、尊敬されているナレーターであったが、
・その父親に、幼児期から風呂で性器を弄ばれ、
・小学校二年生から「挿入」され、
・中学校二年生で初潮が来るまで風呂場で強姦され続け、
・母親は、知ってて、知らないフリを続け、
・本人は解離を起こしてその記憶を忘却し続け、
・父親が死んでから、カウンセリングでようやく思い出し、
・母親にカウンセラーの前で告白したが、母親は、そんなのは妄想だと、今でも言っている。

ということである。

一方で、宝塚音楽学校のおそるべきハラスメントは、克明に描かれている。こんなアホな学校には絶対に入らないほうが良いし、こんなことをしている劇団が、何らかの芸術的創造性を生み出す可能性がないこともはっきりとわかる。宝塚が気持ち悪いのは、女が男の格好をしているからではなく、こういう暴力が支配しているからだったのだ。また、宝塚のファンは、この暴力の香りに酔いしれていたに違いない。こういう暴力集団を放置するのは問題であって、警察の体系的な捜査が必要である。

彼女がこの恐るべき地獄の連鎖から抜け出すことができたのは、ひとえに同性の恋人の支えのお陰である。宝塚時代から、そこを退団したあとにかけてを支えてくれた恋人と、ディズニーで結婚式を挙げた現在のパートナーの増原裕子さんとのつながりが描かれている。そのなかでカウンセラーと出会って、記憶を取り戻すことになる。

私は、こういう恐ろしい体験をしている人は、男女を問わず、

ゴマン

といるのだと思う。それを隠蔽しているから、世の中おかしくなるのである。誰もが彼女のように、その恐ろしい体験と出会うことを願う。

この本のなかに「父への手紙」という章がある。そのなかで彼女は次のように切実に問うている。

お父さん、どうか、答えてください。
どうして、子どもだった私を犯したのですか? どうして? ほんとうに、どうして?


この問題に、私なりの推測を書いておきたい。というのも、私が直接知っている性虐待を受けた女性のケースと、構造的に一致している部分があり、そこについては同じ様相が浮かぶからである。一致しているのは以下の点である。

(1)父親も、母親も、周囲から、立派な人だと思われていた。
(2)母親に、一度だけ訴えたが、無視された。
(3)大人になって、言語化したら、親は覚えがない、という。
(4)母親が、妄想だと言う。

ここから見えるのは、本書がタイトルとしているように「なかったこと」にしよう、という両親の強い意思である。これは、単に性虐待についてのみいえることではなく、彼らの生き方の根本を表現しているのであろう。彼らは、「立派な人」であるという体裁を維持することに全力を挙げており、そのためにはそれ以外の不都合なことのすべてを「なかったこと」にする、というのが彼らの生き方なのであろう。

とすると、父親が娘を犯す、という行為もまた、なにかを「なかったこと」にするために行われていた、と考えるのが、合理的だということになる。では一体、なにを「なかったこと」にしたかったのであろうか。それはおそらく、夫婦の間の性的関係の不調である。

どういう理由かはわからないが、両親はセックスできなくなっていたか、あるいは無理にやっても母親はちっとも楽しくないようになっていた、と仮定しよう。そうすると、父親は性欲を持て余す。彼らはこの問題を「なかったこと」にせざるを得なくなる。これを家の外に愛人をつくって「処理」すると、お金がかかる上に、「立派な人」だという体裁を維持するのが難しくなる。そうすると、自分の娘を愛人にするのが、安上がりな上に安全だ、という合理的で恐るべき解決策が浮上する。こうして両親の間に暗黙の了解が生じて、娘が父親に強姦され、母親が知らぬフリをする、という構造ができあがる。

著者の父親は、娘が初潮を迎える直前の中学1年生のときに、癌を発症し、十二年間苦しんで死んだ。彼女が中学二年生になって初潮を迎える頃に、母親が「もう父親と一緒にお風呂に入るな」といって、突然、性的虐待が終焉するのだが、これは娘が妊娠してしまうと、事態が面倒になるので、中止命令が出た、ということである。これは同時に、父親にとっては、ストレスのはけ口としていた娘との関係が強制的に絶たれることでもある。これによって彼は持って行きどころがなくなり、ストレスが嵩じて癌になった、と見ることも不可能ではない。

こうして利用された娘が、自分にも「なかったこと」戦略を当てはめると、解離を起こす。この状態で成長しても、当然ながら男性と楽しくセックスをするのは難しくなる。そのたびに父親の暴行の記憶が蘇って、「なかったこと」にできなくなるからである。となると、娘が女性を恋愛対象とするのは自然であり、また、女性ばかりいる集団に入るのも順当な行動である。もちろん、同性愛は動物にも普遍的に見られる当たり前の現象であって、原因を説明する必要などそもそもないのだが、この状況では、そうならない方が不自然でさえある。もしこの女性が男性を性行為の対象とすると、無意識の強烈な反応が起きて、大きな危険を背負うことになる。

そういうわけで、

・性虐待
・タカラジェンヌ
・レズビアン

という3つが「なかったこと」というテーマでまとめられているのは、非常に一貫している。

さて、ここでもし、この美しく成長した娘が、レズビアンとなってパートナーを見つけるというハッピーエンドに向かうことができず、「なかったこと」戦略を継続し、家の体裁を守るために、「正常な結婚」を強制された、と仮定してみよう。

何が起きるだろうか。家の継続や体裁のために無理やりセックスして子どもをつくり、娘が生まれたとしよう。早晩、この夫婦はセックスが不調になる。それでも体裁のために離婚したり愛人をつくったりとかしない、と仮定しよう。すると、「なかったこと」戦略がここでも採用されて、娘を父親の愛人にする、という解決策が浮かんでくるのではなかろうか。

そうするとその娘は・・・という具合に、「なかったこと」にするという戦略が採用されると、家庭内の性虐待が世代連鎖する、という可能性が考えられる。これは実に恐ろしいことである。

私は、現代日本は「なかったこと」にすることが「解決」だと考えられる社会なのではないか、とさえ思っている。各人が自分の「立場」を守るために「役」を果たすことに、また他人の「立場」を脅かさなぬように、汲々としている「立場主義社会」は、「『なかったこと』にする社会」でもある。

それを表現しているのが膨大な国債である。あれはさまざまのトラブルを「なかったこと」にして解決するために発行されているのではないだろうか。あるいは、福島第一原発事故についての対応を見れば、一貫して「なかったこと」にするために膨大な努力が払われているように私には感じられる。

この意味で本書は、単に「かわいそうな人の告白」ではない。また筆者が訴えているLGBTの開放は、単に「少数者の人権問題」ではない。これは、日本社会の根本的な問題の表象であり、この問題を直視することが、我々が抱えているさまざまの困難を乗り越える上で、決定的に重要なことだ、と思うのである。

  1. 2014/07/05(土) 12:52:47|
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森まゆみ「国立競技場引き返す勇気を」『朝日新聞』掲載等のお知らせ

みなさま

森桜です。
たびたびの同送のご連絡でたいへん失礼いたします。
新国立競技場につきまして、本日6/25、下記の3つの記事が掲載されました。
下記と添付をごらんいただけたら幸いです。

1.森まゆみ「国立競技場 引き返す勇気を」『朝日新聞』朝文化
2.社説「東京五輪計画 スポーツの未来図を」『朝日新聞』朝オピニオン
3.会田誠「新国立競技場 建て替えより改修 中身で勝負の賢さを」『東京新聞』夕文化

(一部抜粋)
◎森まゆみ(作家)
引き返す勇気を持とう。ハディド案を白紙撤回しよう。
64年五輪の思い出の詰まった競技場を美しく、使いやすく改修すれば
次の五輪には十分間に合う。

20世紀的な国威発揚のための重厚長大な建物を造るより、
環境に配慮したつつましいスタジアムの方が、先進国に求められるだろう。
名誉ある撤退を誰も責めはしない。
都のプラン通りレガシー(遺産)を尊重し、日本の「もったいない」の気質を
発揮することこそ、世界に尊敬される道ではないか。

◎『朝日新聞』社説
IOCも、ことさら立派で新しい施設を奨励しているわけではない。
03年に五輪の肥大化を抑える提言をまとめ、
「のちの利用も考えた規模」「既設・仮設の活用」を打ちだした。

立派な施設の建設を望むだけでは説得力に乏しい。
これほどの巨額の投資をスポーツ界が受けるのだから、
長い視点で時代を読み解く必要がある。
日本の人口は減っている。東京も、五輪のある2020年をピークに人口が縮んでいく。
その現実から目をそらさず、ポスト五輪の未来予想図をどう描くか。

◎会田誠(美術家)
新競技場は僕のみた感じでは相も変わらずでかさ、迫力で、
威圧的に屈服させるような感じがする。
でかいアメ車を見せびらかすという頭の悪い感じ。
そうではなく日本車のプリウスみたいな見た目はそこそこだけど、
中身の性能で勝負するという、
もっとクレバーな感じを示してほしい。

以前、NHKの歴史番組で、城の石垣を造っている職人集団を取り上げていた。
その技術がすごくて手作業なのにマグネチュード8でもびくともしない。
僕が五輪取材に来た外国人の特派員なら飛び付きます。
ドバイの人たちが「ああ俺たち、でかさばかり競争していたけど、ばかだったな」と
反省するような何かができれば、ある種の勝ちだと思うんです。



以上です。
どうぞよろしくお願いします。

森 桜 拝
  1. 2014/06/25(水) 21:59:54|
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【新国立競技場】番組放送のお知らせ

【新国立競技場】番組放送のお知らせ

みなさま

新国立競技場につきまして、下記の番組が放送されます。
直前のご案内になり、たいへん恐縮ですが、
お時間ありましたら、どうぞごらんください。

(1)6月22日(日)朝10:00
局名:テレビ朝日系列
番組名:『報道ステーションSUNDAY』
出演:長野智子(キャスター)ほか
http://www.tv-asahi.co.jp/hst-sun/
https://twitter.com/hs_sunday
備考:
・建築家の槇文彦さんがご出演の予定です。
・番組は変更になることがあります。ご了承ください。
・このお知らせについてHPやSNSでの拡散はご容赦ください。

(2)6月23日(月)20:00-21:00/ 6月24日(火)12:00-13:00(再配信)
局名:デモクラTV
番組名:デモクラ講座「新国立競技場について」
出演:池田香代子(平和運動家)森まゆみ(同上)森山高至(建築エコノミスト)
http://dmcr.tv

また、さる6/15のシンポジウムの動画を下記で公開しています。

(3)常時公開
会名:緊急シンポジウム「神宮の森から新国立競技場を考える」
前半:槇文彦(建築家)森山高至(同上)三上岳彦(帝京大学教授)
http://www.youtube.com/watch?v=jab3RYy3qX8
後半:大澤昭彦(東京工業大学助教)原科幸彦(元国際影響評価学会会長)
http://www.youtube.com/watch?v=i1a4L6kx6Nw
司会/森まゆみ(同上)権上かおる(環境問題研究家)
  1. 2014/06/21(土) 20:57:16|
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新国立競技場につきまして、下記の番組が配信されます。

みなさま

森桜です。
たびたび同送のご連絡でたいへん失礼いたします。

新国立競技場につきまして、下記の番組が配信されます。
直前のご案内になり、たいへん恐縮ですが、
お時間ありましたら、どうぞごらんください。

(1)6月21日(土)18:00
番組名:モーレツ!政治経済教室・豪華版「新国立競技場なんかいるのか?!」
出演:平智之(元衆議院議員)森まゆみ(作家,当会共同代表)安冨歩(東京大学教授

【IWJ】→http://bit.ly/1biXzMu
*好評につき再配信。

(2)6月23日(月)20:00-21:00/ 6月24日(火)12:00-13:00(再配信)
番組名:デモクラ講座「新国立競技場について」
出演:池田香代子(平和運動家)森まゆみ(同上)森山高至(建築エコノミスト)
【デモクラTV】→http://dmcr.tv

また、さる6/15のシンポの動画を下記で公開しています。
(3)常時公開
会名:緊急シンポジウム「神宮の森から新国立競技場を考える」
前半:槇文彦(建築家)森山高至(同上)三上岳彦(帝京大学教授)
http://www.youtube.com/watch?v=jab3RYy3qX8
後半:大澤昭彦(東京工業大学助教)原科幸彦(元国際影響評価学会会長)
http://www.youtube.com/watch?v=i1a4L6kx6Nw
司会/森まゆみ(同上)権上かおる(環境問題研究家)

以上です。
どうぞよろしくお願いします。
  1. 2014/06/21(土) 16:18:58|
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【閣議決定】「新しく造ること」から「賢く使うこと」へのお知らせ

みなさま

森桜です。
たびたびの同送のご連絡で誠に申しわけございません。
ある方より下記の情報をいただきました。
ご確認の上、ご活用いただけたら幸いです。



政府は「経済財政運営と改革の基本方針~脱デフレ・経済再生~」
(平成25年6月14日閣議決定)において、
「インフラの老朽化が急速に進展する中、『新しく造ること』から
『賢く使うこと』への重点化が課題である。」との認識のもと、
平成25年11月には「インフラ長寿命化基本計画」が策定しました。

それをもって地方自治体にこうした国の動きと歩調をあわせ、
速やかに公共施設等の総合的かつ計画的な管理を推進するための計画
(公共施設等総合管理計画)の策定に取り組むよう特段のご配慮を
お願いするとしています。

国は率先して「新しく造ること」から「賢く使うこと」を実践しなければならない
立場でありながら、自ら閣議決定に反する国立競技場を「新しく造ること」を
容認しています。
下村文科大臣は閣議決定の当事者です。何と答えるのでしょう。

http://www.soumu.go.jp/main_content/000286228.pdf
2頁をお読みください。下のpdfはその根拠です。

http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2013/2013_basicpolicies.pdf
23頁の「(3)公的部門への民間参入促進」をご覧ください。



以上です。
どうぞよろしくお願いします。

森 桜 拝
  1. 2014/06/18(水) 23:51:26|
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松隈洋【新国立競技場基本設計説明書】JSC訂正発表についての見解

森桜さんからのメール

==============
みなさま

森桜です。
松隈洋ともどもお世話になっております。
たびたび同送のご連絡でたいへん失礼いたします。

5/28に公表された新国立競技場基本設計説明書につきまして、
5/30にお知らせしたとおり、松隈が重大な誤記を指摘しましたが、
本日6/18、JSCはその事実を認め、添付のとおり訂正を発表しました。

この訂正に対して、松隈は下記の見解を述べております。
ごらんいただきまして、引き続き正確な情報の提供を求める取材や活動を
続けていただきたいと松隈が申しております。


「5月28日(水)開催 国立競技場将来構想有識者会議(第5回)
資料に関する訂正について」発表に対する見解

1.
訂正の根拠を「設計図面(手書き)の縮小版の縮尺を事実と異なって読み取り」
としているが、「周辺環境との調和」の根拠として示されている重要な数値の間違いと
して、到底看過できない。
というのも、「地点(4)(5)からの高さイメージ」と記されているように、
現国立競技場のバックスタンド最上部のフェンスの高さの見え方と、
新国立競技場の見え方が同じであり、問題はない、と説明するための図面だからである

訂正後の図面を見れば、明らかに、新国立競技場が、現国立競技場の高さよりも
大きくはみ出すことが理解できる。
これによって、この説明の根拠がなくなることを見なければいけないと思う。

2.
意図的な作為にも思える理由の第2点は、訂正図から「聖火台」が消去されて
いることである。
「聖火台」がスタンドの最上部にあることは明らかなのに、訂正前の図面には、
聖火台よりも上にスタンドが描かれていた。
このことは、上記の「周辺環境との調和」を説明するために、意図的にスタンドを
書き加え、さらに数値も、新国立競技場が隠れるように調整したとしか思えない。

3.
補足すれば「フェンス頂部の高さ」を記していること自体にも、疑念が残る。
というのも、現国立競技場では、できるだけ景観への影響を抑えるべく、
スタンド最上部には、立ち上がりの壁(てすり)は設けず、
縦格子のフェンスを床面から設けることにする設計上の工夫が施されているからである

そのことによって、外からは、格子越しに空が見えるようになっている。
今回の高さの表記は、新国立競技場の立ち上がる壁面とより正確に比較しようと
するなら、設計の意図どおり、床面の高さを比べることが正しい。
影響が少ないとするための意図的な数値の選択だと疑われても仕方のない表記である。

いずれにしても、これほど重要な説明に使用される図面が間違っており、
それによって基本設計が承認されるということ自体、
今回の計画を進めるにあたって、過去にこの場所のもつ景観を何とか守ろうとしてきた
先人たちの努力をまったく共有せず、歴史的文脈を無視して、乱暴に進めていることの
証左であると思う。
模型すら一般に公開されないことも含めて、公平な議論をあらかじめ拒否するものと
言わざるを得ません。

2014年6月18日
松隈洋
matukuma@kit.jp
t/f 075-724-7641(研究室直通)



以上です。
どうぞよろしくお願いします。

森 桜 拝

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  1. 2014/06/18(水) 23:13:22|
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【新国立競技場/緊急シンポジウム】生中継のお知らせ

6/15(日)の新国立競技場のシンポジウムにつきまして
下記で生中継されることになりました。
お時間ありましたら、どうぞごらんください。

緊急シンポジウム「神宮の森から新国立競技場を考える」
2014年6月15日(日)午後1時30分-4時30分
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

◎登壇者
槇文彦(建築家)
森山高至(建築エコノミスト)
三上岳彦(帝京大学教授、首都大学東京名誉教授)
大澤昭彦(東京工業大学助教)
原科幸彦(千葉商科大学政策情報学部長、元IAIA[国際影響評価学会]会長)
森まゆみ(作家、神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会共同代表)
権上かおる(環境問題研究家)

会場:日本建築家協会・建築家会館本館1階ホール
主催:神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会
問合先:
info@2020-tokyo.sakura.ne.jp
http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/

_______________________________________________
●このメールは送信専用です。
●お問い合せ、メーリングリストの解除をご希望の場合は下記にお知らせください。
chizuko31@mac.com
神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会
http://2020-tokyo.sakura.ne.jp
  1. 2014/06/14(土) 13:50:42|
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神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会 舛添知事 五輪競技会場の計画見直し表明など

情勢が緊迫し、流動化している。


=======

舛添知事 五輪競技会場の計画見直し表明など


神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会 上村千寿子です
本日2通目の情報で恐縮です。


■本日下記の関連部門に国立競技場解体延期の要望書を手渡して参りました。

文科省スポーツ青少年局企画課
東京都オリパラ準備局 東京オリパラ競技大会組織委員会
JSC 新国立競技場設置 担当理事

要望書を添付しました。

http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/_src/sc1021/2014061089F091CC89848AFA97v965D8F918Am92E8.pdf

■国立競技場の解体工事入札が不調だったことがわかりました。
解体工事は当初の予定より遅れものと考えられます。

http://www.jpnsport.go.jp/corp/chotatu/tabid/117/Default.aspx


■舛添知事 五輪競技会場の計画見直し表明
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140610/t10015112981000.html

国立競技場は国の決定のため、見直しは国会が動くことが必要です。
ぜひ、みなさまもご協力ご支援よろしくお願いいたします。

■新しいチラシ完成
問題点を10項目にわかりやすくまとめたチラシを制作しました。
ご活用ください。
http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/_src/sc1018/90V8F9196BC8360838983V_A397A082CC83R83s815B.pdf

神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会
http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/index.html

_______________________________________________
●このメールは送信専用です。
●お問い合せ、メーリングリストの解除をご希望の場合は下記にお知らせください。
chizuko31@mac.com
神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会
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