大阪大学深尾葉子准教授からのご案内。
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現在準備中ですが、来る7月25日(木)大阪大学会館1階の21世紀懐徳堂スタジオにて午後3時から6時まで、決定論的カオスの発見者、上田睆亮(うえだよしすけ)先生(京都大学名誉教授)にお越しいただき、ご講演をお願いしています。上田先生は、ローレンツよりも早く1961年電気回路の電圧変動を観察中に、おかしな動きを発見し、「不規則遷移現象」と命名されました。これが、決定論的カオスにほかならなかったことが後に確認されています。また、その著書
『カオス現象論』のタイトルにも示されているように、この挙動を「現象」として捉える視点は、アナログ・コンピュータで十年に渡ってこの現象を見続けることによって養われた身体感覚から生み出された独自のものです。
詳細は現在調整中ですが、終了後上田先生とのささやかな懇親会も企画しています。決定論的カオスの発見は、二十世紀後半の科学における最大の事件の一つであり、この世界史的業績と呼ぶににふさわしい成果をあげられた上田先生のお人柄に触れ、「わからないもの」の動きに注目し、そこから「発見的知識を得る」ことの意味を学びたいと思います。夏休み冒頭のイベントですが、ぜひともこの機会に阪大にお越しいただき、貴重な会をともにさせていただきたいと思います。
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コミュニケーション・マネジメント講演会
【電気工学者上田 睆亮氏、カオス発見に至る道を語る
~不規則遷移現象とは~】
日時:2013年7月25日(木)午後3時~6時
場所:大阪大学豊中キャンパス 大阪大学会館
21世紀懐徳堂スタジオ(予定)2階会議室に変更可能性もあり
講演者:上田睆亮(よしすけ)京都大学名誉教授
*終了後 近くの大阪大学博物館一階のカフェ坂にて上田先生を囲んで、簡単なビアパーティを予定しています。会費は学生1000円一般2000円程度。こちらもぜひご参加ください。
決定論的カオスを世界で最初に見出した上田睆亮(よしすけ)京都大学名誉教授に本学にお越しいただき、「不規則遷移現象」についてご講演頂く。電気工学という分野でデジタル・コンピューターが普及していない頃に、ファン・デル・ポール方程式の解析によって1961年に特異なアトラクターを可視化し、それが後に事実上世界初のカオスの発見であったとされるに至る経緯を、文系学生にもわかる言葉で語って頂く。本講演会は、深尾が担当する経済学研究科大学院授業「アジア環境マネジメント」の最終回の時間を延長し、一般参加者にもオープンな形で開催し、一人でも多くの学内外の方に、いわゆる「合理性」の限界を考える上で決定的な意味を持つ「カオス」の発見プロセスや「不規則遷移現象」の理解が、環境問題などに取り組む上で重要な意味を持つことを理解していただくきっかけとしたい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/上田睆亮
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- 2013/07/09(火) 08:55:57|
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