「延安の娘」「蟻の兵隊」「先祖になる」池谷薫監督
3つの映画を見た。特集上映で3つを続けて見ることができた。
この映画たちは、何を撮しているのか?
歴史では無く、出来事でも無く、物語でも無い。
では、人間を撮っているのか。
確かに人間は撮っている。しかし、人間を撮っているという事では表現しきれない何かが残る。
そしてその何かが、この3つの映画に流れる根本的に共通項であると感じる。
「魂」どうしてもこの言葉が浮かぶ。
「魂」を撮した映画なのではないか?
いや、もはや確信するしかない。この3つの映画は「魂」を撮した映画なんだ。
それぞれの映画にそれぞれの「魂」があらわれる。
それぞれの「魂は」それぞれに異なり、その現れとしての暮らしは全く異なっている、時代も、時間も、環境も全部違ってあらわれている。
でも、あきらかに揺るがない「魂」がそこにある。
その「魂」は、強く儚く美しい、その存在は人間の可能性で、人間の勇気だ。
世界が不条理で、まるで腐っていて、ほとんど終わっていると突き付けられても、お前のやっていることなんて意味が無いと、お前の存在など無意味だと、叩き付けられても、でもこの「魂」と出会う事ができれば、まだ大丈夫だ。僕たちはまだ生きる事ができる。
それが「魂」なんだ。
スポンサーサイト
- 2013/06/28(金) 23:18:23|
- ブログ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0