本澄寺住職・三好龍孝さんからご案内。

本澄寺の第41世三好龍紳の兄が詩人の三好達治で、境内に三好達治記念館がある。ご案内に以下の詩が引用されていた。
「灰が降る」
三好 達治
灰が降る灰が降る
成層圏から灰が降る
灰が降る灰が降る
世界一列灰が降る
北極熊もペンギンも
椰子も菫も鶯も
知らぬが仏でいるうちに
世界一列店だてだ
一つの胡桃をわけあって
彼らが何をするだろう
死の総計の灰をまく
とんだ花咲爺さんだ
蛍いっぴき飛ぶでなく
いっそさっぱりするだろか
学校という学校が
それから休みになるだろう
銀行の窓こじあける
ギャングもいなくなるだろう
それから六千五百年
地球はぐっすり寝るだろう
それから六万五千年
それでも地球は寝てるだろう
小さな胡桃をとりあって
彼らが何をしただろう
お月さまが
囁いた
昔々あの星に
悧巧な猿が住んでいた
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- 2013/06/08(土) 11:25:34|
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