京大経済学部出身のながたかずひさ氏が、私の提唱した「東大話法」をもとに、「京大話法」を提案された。自分ではよく分からないのだが、知り合いを見ると、おどろくほど当てはまっているように思う。共同研究を推進していきたい。
詳しくはこちら↓
http://rakken.sblo.jp/article/59443974.html8条と10条と15条は意味がちょっとよくわからない。
具体的にはどういう事なんだろうか?
【京大話法20則】
1 自分の信念しか考えない。
2 自分の信念に都合のよいように相手の話を解釈する。
3 都合の悪いことに思わず喰ってかかる。
4 関係のない話には関心がまるで無い。
5 いいかげんな話をするとき目が泳ぐ。
6 自分の問題をわざわざ晒してネタにする。
7 その場でもっともアホなポジションに立ちたがる。
8 自分が当事者になりたがり、発言者それぞれに憑依してその想いを語ってしまう。
9 「極端な話」と言って、真実をぶちまける。
10 スケープゴートをくすぐることで隙を生み、読者・聞き手に「おもろいひとや」という印象を与える。
11 相手の知識が自分より低いと見たら、頼んでもいないのに懇切丁寧に教えたがる。
12 自分の議論が曖昧だと自分自身が一番良くわかっている。
13 自分の議論に都合の悪い特異点の方についつい心惹かれて話が進まない。
14 竜頭蛇尾。
15 わけのわからない見せかけの自己憐憫によって、あかんたれを演出する。
16 わけのわからない奇声を発して相手を驚かせ、場をリセットする。
17 あれもダメ、これもダメ、と言うが気になるのでチェックはしている。
18 あれもいい、これもいい、と言って周囲の反応を見るが結論は最初から決まっている。
19 常にバランスブレイカー。
20 「すまん。謝る」で全部済まされると思っているのでよく謝る。
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- 2012/10/23(火) 19:50:19|
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ご指摘ありがとうございます。
すこし考えてみました。
「8 自分が当事者になりたがり、発言者それぞれに憑依してその想いを語ってしまう。」
これは、「お前に子どもを亡くした親の気持ちがわかるか!?」(自分は亡くしてない)
という具合に、ちょっとしたキッカケですぐ他人に感情移入してしまう感じです。
傍観者的な立場に立つことで自分の魂にフタをする「東大話法」と対比すると、自分の魂を遊離させて他人に乗り移り、その地平を生きてしまう、いわば「共感のしすぎ」です。
これはこれで問題があるような気もしますが、人間くさくはあるような。
こんな感じはどうでしょう↓
「自分も傍観者では居られず、すぐ他人の「気もちになって」その想いを語り始める」
「10 スケープゴートをくすぐることで隙を生み、読者・聞き手に「おもろいひとや」という印象を与える。」
スケープゴートを叩いて自分の立場強化に使う「東大話法」と違い、それを「いじる」ことで場の空気・雰囲気を変える技法……というイメージです。もっと端的に
「スケープゴートをいじることで場を和らげ、読者・聞き手に自分の話を聞いてもらいやすくする」
ぐらいがいいかもしれません。
「15 わけのわからない見せかけの自己憐憫によって、あかんたれを演出する。」
頭いい人がアホのふりをする(ex.とんち博士)、お金持ちが「カツカツですわー!」と言う、主に関西人によく見られる「韜晦」の形です。
「権威を持つもの」と見られるとそれだけで構えられてしまう・反発されてしまう京阪神で、相手の警戒心を解くために特に発達しているように思います。とりあえず予防線張ってるだけで謙虚さは微塵も無いところがポイント、なのですが……
演出すべきが「誠実さ」ではなく「あなたと同じ地平に立っていますよ」という点を表現したいのですが。いまちょっとパッと代わりが思い浮かびません。
──「東大話法」の逆をとっただけなのですが、こうして見るとこの人間臭さ・わがままさこそが、対東大話法の有効な手段かもしれません。
- 2012/10/23(火) 23:03:37 |
- URL |
- ながたかずひさ #Y2UJ7bII
- [ 編集 ]
ありがとうございます。
意味はわかりましたが、京大で行われているかどうかは別にして、それは東大話法と本質的に変わっていない気がします。
- 2012/10/23(火) 23:20:05 |
- URL |
- yasutomiayumu #-
- [ 編集 ]
> 「8 自分が当事者になりたがり、発言者それぞれに憑依してその想いを語ってしまう。」
> 傍観者的な立場に立つことで自分の魂にフタをする「東大話法」と対比すると、自分の魂を遊離させて他人に乗り移り、その地平を生きてしまう、いわば「共感のしすぎ」です。
> これはこれで問題があるような気もしますが、人間くさくはあるような。
これは東大話法
8 自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。
と本質的に同じです。意味を逆転させるなら、
「8 「客観的」に他人の発言を解説しているはずが、そのうち自分の信念を語り出す。」
になると思います。
> 「10 スケープゴートをくすぐることで隙を生み、読者・聞き手に「おもろいひとや」という印象を与える。」
これも、
10 スケープゴートを侮蔑することで、読者・聞き手を恫喝し、迎合的な態度を取らせる。
と構造が同じです。これは、
10 自らスケープゴートになってみせ、つられて侮辱する人の揚げ足をとりまくって、ゲラゲラ笑う。
かなぁ。
> 「15 わけのわからない見せかけの自己憐憫によって、あかんたれを演出する。」
これも、
15 わけのわからない見せかけの自己批判によって、誠実さを演出する。
の価値軸を入れ替えただけで、構造が同じです。
15 よせばいいのに他人の見せかけに猛然と噛み付いて、ひどい人だと思われる。
森嶋通夫先生はこれをしょっちゅうやっていた気がする。
- 2012/10/23(火) 23:33:55 |
- URL |
- yasutomiayumu #-
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そうですね、確かに「フリをする」と書くと本質的に同じですね。
「東大話法」のような鍛えぬかれた計算出力ではなく
「思わずそうしてしまう」というニュアンスなのですが、
ここのところをまだ巧く表現しきれてません。
あと名称も最初いろいろ考えたのですがインパクトと対比優先で(笑)
(浪速の)「商人話法」とか「おっさん話法」とか……
これも要検討です。
- 2012/10/23(火) 23:40:57 |
- URL |
- ながたかずひさ #-
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なるほど!
すとーんと腑に落ちました。久しぶりに講義を受けてる気分です。
また改良版としてエントリ起こします。
そして15は安冨先生の得意技でもあられますような……
- 2012/10/24(水) 00:00:09 |
- URL |
- ながたかずひさ #-
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はじめまして。
当方、安冨先生の著作を読み、敬服して居ります者です。
一つ、わからない(意味が取れない)所がございましたもので、質問させていただきます。
「よせばいいのに他人の見せかけに猛然と噛み付いて、ひどい人だと思われる。」
というのは、欺瞞を破る行いかと存じますが、それも「東大話法」(のバリエーション)という事になるのでしょうか?
以上、御教授いただけますと、有り難く存じます。
- 2012/10/24(水) 10:37:32 |
- URL |
- 高砂 #N7L4NfKk
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