「格納容器は一億年に一回しか壊れない」「プルトニウムは飲んでも大丈夫」で有名な大橋弘忠教授が、「
プルサーマル公開討論会に関する経緯について」という凄い文書を出した。こんなものを書いて、何がおかしいのか、わからない、そういう人物が東大教授をやっていて、原子力を弄んでいる、ということを、広く国民に知っていただく意味で、非常に貴重な文書なので、
魚拓をとっておいた。まぁ、本人がどこがどうおかしいのか、わからないのだから、削らないとは思うが、周囲から圧力が掛かると削るかもしれないので、念のため。
以下、東大話法のサンプルとして、解析しておく。
何よりも、格納容器は壊れない、など、いわゆる原発推進トークを連発しておいて、それが事実によって否定された、という点を、完全に無視していることが、この文書の恐ろしいところである。そういうことが、認識から自動的に排除されるようになっているのである。これは、大橋氏が特別に変わった人だから、ではない。原子力関係者は、基本的に、こういうふうに考えているのである。こういう連中に原子力などを弄ばせてよいものか、本当に良く考えないといけない。
ついでに言うと、この文書を、東大教授や東大生に見せても、キョトンとして、「どこがおかしいの?」思う人が大半ではないか、と私は疑っている。エリートには、こういう人が実に多いのである。ただ、大半は、大橋教授ほど馬鹿ではないので、そういう人間であることは、バレないようにしている。
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プルサーマル公開討論会に関する経緯について
2012年2月28日
東京大学 大橋弘忠
プルサーマルに関して、これまで週刊誌で取り上げられ、ネットでも話題になっていることから、先輩後輩、同僚、友人、教え子、研究室学生などの方々に参照いただくため、ここに経緯をまとめておきたい。
いきなり意味がわからない。そういう身内に対して書くなら、直接、メールを送ればよさそうなものである。なぜわざわざ、こういう公開の場に書きながら、こういうことを言うのだろうか。「東大卒でもないお前らなんか、相手にしていないからな」という嫌がらせなのだろう。
1.プルサーマル公開討論会の本質
2005年12月に佐賀県主催で行われた討論会に登壇した。議事の様子は佐賀県のホームページで公開されている。
この討論会は、原子力の是非そのものではなく、プルサーマルを実施するにあたって安全上の問題がないかどうかを問うもの。私からは、安全確保の考え方を踏まえてプルサーマルは普通の燃料を使う場合と比べて同じ安全余裕をもっていることを説明した。
客観的に見て、プルサーマルに安全上の課題はない。技術的な問題点を追及するのは難しいだろう。これもあってか、反対派からは、水蒸気爆発が起こるのではないか、プルトニウムは1グラムで100万人が死ぬ、といった反原子力の一般的なプロパガンダが提示された。
開始早々、強烈である。「私からは、安全確保の考え方を踏まえてプルサーマルは普通の燃料を使う場合と比べて同じ安全余裕をもっていることを説明した。」というが、大橋氏はそういう<主張を一方的に展開>していたのであって、<説明>をしていたとはわたしには思えない。以下で確認して欲しい。
彼がここでやっていたのは、
規則5 どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す。ではないかと私は思う。
その上で、「客観的に見て、プルサーマルに安全上の課題はない。」と、見事に、
規則12 自分の議論を「公平」だと無根拠に断言する。に従っている。「技術的な問題点を追及するのは難しいだろう。」というが、それは彼が勝手言っているだけである。
「これもあってか、反対派からは、水蒸気爆発が起こるのではないか、プルトニウムは1グラムで100万人が死ぬ、といった反原子力の一般的なプロパガンダが提示された。」
というが、
規則8 自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。をやっている。自分こそ「推進派」の「一般的なプロパガンダ」をやっている、というのに、よく言うよ、である。
2.説明責任
推進派であろうと反対派であろうと、何か技術的なことがらを主張する際には、その根拠やそう思う理由を説明することが必要だ。それで、水蒸気爆発が起こるという根拠は何か、プルトニウム1グラムで100万人が死ぬと思う根拠は何かを聞いた。
水蒸気爆発については、根拠がないということだった。ちなみに、水蒸気爆発が起こるためには、溶けた金属が細かく分散してエネルギーをその場で静かに蓄える状態が不可欠。原子炉事故の場合には水蒸気爆発は起こらないと考えられている。
プルトニウム1グラムで100万人については、単に理念的な話をしているだけで、現実には起こり得ないこと、プルトニウムが水に溶けにくいことなどを指摘した。これもちなみに、米国でプルトニウムを誤って吸引した事故があり、また核実験で大量のプルトニウムが大気に放出されているにもかかわらず、これまでプルトニウムで死亡したという症例は確認されていない。「推進派であろうと反対派であろうと、何か技術的なことがらを主張する際には、その根拠やそう思う理由を説明することが必要だ。」というのはその通りだが、水蒸気爆発が起こらないことや、プルトニウムの安全性を証明する責任を負うのは、原発を運営している側あるいはその代弁者なのだから、大橋教授がそれをしないといけないのである。
「それで、水蒸気爆発が起こるという根拠は何か、プルトニウム1グラムで100万人が死ぬと思う根拠は何かを聞いた。」
というのは、
規則3 都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする。である。
3.プルトニウムは飲めるか
プルトニウムは水に溶けにくいので、仮に人体に入っても外へ出ていく、と述べたのが、それならプルトニウムは飲めるのか、飲んでみろ、となっているらしい。文脈を考えればわかるのに、いまどき小学生でもこんな議論はしないだろう。いきなり小学生を侮辱しているが、小学生に失礼極まりない。
規則10 スケープゴートを侮蔑することで、読者・聞き手を恫喝し、迎合的な態度を取らせる。である。プルトニウムが水に溶けないからといって「安全だ」というのは、それこそ文脈を考えてみれば、無茶苦茶な議論であることは、明らかであろう。水に溶けないことが、被曝した者にとって有利になるか不利になるかは、状況次第である。自分こそ、文脈を無視して、無茶苦茶な詭弁を弄するくせに、よく言うよである。
規則6 自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する。が使われている。
4.話し方について
上のような経緯で、反対派の識者を追及し、追い詰めているように思われるのだろう。不遜だとか話し方が気に食わないという指摘を受ける。イデオロギーにあふれた原子力反対の立場からみれば、そういう強いバイアスで見ているからだと思う。受け取り方なのでどうしようもない。
ただ、自分のイデオロギーのみに基づいて、それに合うか合わないかだけで、これは正しい、あれは間違いという単純なスタンスは、何なのだろう。あの陳腐な詭弁で小出さんらを追い詰めたつもりだ、というのが、まず驚きである。もし追い詰めていたのなら、無礼を働いてイエローカードを出されたりはしないはずだ。追い詰められていたことを自覚しているから、ああいう愚かな振舞に出たのである。彼の言葉のおかしさは、イデオロギーの問題ではないことは、『原発危機と「東大話法」』で説明してあるので、読んで欲しいものである。
「ただ、自分のイデオロギーのみに基づいて、それに合うか合わないかだけで、これは正しい、あれは間違いという単純なスタンスは、何なのだろう。」
というのは、まさしく、彼自身の態度である。これは東大話法を使う人の特徴で、自分の属性を、自分の相手に押し付けるのである。
5.「やらせ」事件
この討論会について、九州電力のいわゆる「やらせ」が問題となった。私は、佐賀県から依頼されて登壇したもので、話す内容や質疑などについて九州電力からの連絡は一切なかった。
客観的にみれば、この種の討論会は、推進派も反対派も動員をしてそれぞれの立場から質疑を行うのは当然であり、違和感はない。国会答弁でも何でも同じだろう。目立ちたがり屋の弁護士さんが「やらせやらせ」と言い出し、それに社会全体が翻弄されただけではないだろうか。また「客観的にみれば」である。
規則12 自分の議論を「公平」だと無根拠に断言する。「この種の討論会は、推進派も反対派も動員をしてそれぞれの立場から質疑を行うのは当然であり、違和感はない」
と堂々と言っていることろが凄い。世の中、自分と同類の卑怯者だけでできている、と確信しているのである。それに、権力と利権とを持った主催者側が、そういう手口を使うのと、そういうものが無い側が動員するのとは、意味が全く違う。「目立ちたがり屋の弁護士さん」とひどいことを言うののは
規則10 スケープゴートを侮蔑することで、読者・聞き手を恫喝し、迎合的な態度を取らせる。の応用である。
6.マスコミ報道
この件に関しては、マスコミからの取材をすべてお断りしている。回答したことはない。技術的にわからなければ聞きに来れば良いのに、こちらへの連絡からしてそもそも、原子力反対の立場で問いを投げかけてくるものが多い。おそらく記事構成もすでに決まっているのだろう。
まったく面識のないある週刊誌記者は、いきなりメールを送りつけてきて、その日の何時までに文書で回答せよとのことだった。一体何様なのか。この点にかんしては、東大工学部から、関係者に勝手に発言しないようにと、緘口令が出ている、と大橋教授は私へのメールで言っていた。これは重大な問題だと考えるのだが、東大本部は何ら調査しない。
「技術的にわからなければ聞きに来れば良いのに、こちらへの連絡からしてそもそも、原子力反対の立場で問いを投げかけてくるものが多い。」
というのは、日本語が変である。
規則18 ああでもない、こうでもない、と引っ張っておいて、自分の言いたいところに突然落とす。であろう。
「まったく面識のないある週刊誌記者は、いきなりメールを送りつけてきて、その日の何時までに文書で回答せよとのことだった。」
記者は、締め切りのある記事を書いているのだから、いついつまでに返事してくれたら、記事に載せます、と書くだろう。何を怒っているのだろうか。
「一体何様なのか」
というが、そのまま大橋教授に言いたい。あなたは一体、何様なのか、と。
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- 2012/03/04(日) 00:56:37|
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立命館大教授・加地伸行「9月入学前に自衛隊入隊」論について>>
ブログ記事、Twitterなどいつも興味深く読んでいます。
たしか、大橋教授が週刊誌の記事にされてたやつがあったなー、と古雑誌の山をあさったらありました
週刊現代2012年6月11日号でとりあげられてました。「聞きに来れば良いのに」というわけで直撃
した取材者に、大学から禁止されている、と逃げつつも、事前のメールでのやりとりでは自説を開陳する
というダブルスタンダードっぷりや、イデオロギー云々とかわけのわからん口上を述べているのは今と
かわってないですな。
>残念なのは、常にイデオロギーと混同されやすく、政治を持ち込む人、あおる人、自分に
>メリットを持ち込もうとする人が跋扈していたり、まじめに技術的な解説をする人を御用学者の
>ように決め付けるような風潮があることです。
現代記事中の大橋教授とのやりとりは下のページ(元は2ch)に書きだしてくれた人がいました
http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/pages/166.html
- 2012/03/04(日) 13:10:18 |
- URL |
- ハナゲノビール #-
- [ 編集 ]
安富さん、お久しぶりです。
この安富さんの主張には全く賛同できません。
すべてに関してとてもコメントする気にはなれませんが、下記の部分だけコメントさせていただきます。
>「格納容器は一億年に一回しか壊れない」「プルトニウムは飲んでも大丈夫」で有名な大橋弘忠教授
大橋弘忠氏の発言全体を知りませんが、安富さんがこのような切り出しをしている時点で事実をよく理解していないのではないかと思います。
●「格納容器は一億年に一回しか壊れない」
安富さんはMTBFとかFITという言葉をご存知ですか?
例えば電子機器ではどのくらいの確率で故障するか、耐用年数はどのくらいになるかという予測をした上で出荷するのが一般的だと思います。
通常は数年から数10年程度でしょうか。
もちろん、過酷な条件で使用されたり、想定外の使われ方をしたら場合はもっと短い期間で壊れます。
そうでなくとも、運が悪ければずっと短い期間で壊れますし逆に運が良ければ耐用年数以上使えます。
仮定条件下で単純に計算すると「一億年に一回しか壊れない」というのはごく当たり前の結論でしょう(大橋弘忠
氏がウソでもついていない限り)。
「格納容器は一億年に一回しか壊れない」はそういった脈絡での発言でしょうから、問題視する安富さんのほうがおかしいと思います。
●「プルトニウムは飲んでも大丈夫」
微量であれば大丈夫なのは当たり前すぎる平易な事実としか思えません。
安富さんが噛み付く理屈が分かりません。
プルトニウムに関しては他の放射性物質(ウラン等)と同じように毒性はあるのは事実ですが、なぜか極端に誇張された話(つまりウソ)が広まってしまっています。
「プルトニウムは1グラムで100万人が死ぬ」というのはまさしくそのようなウソのひとつであり、それを指摘した大橋弘忠氏は正しいと思います。その大橋弘忠氏を安富さんが批判しているの、事実を確認されずに発言しているとしか思えません。
もし私の指摘にご納得できない場合は、ご友人(?)の物理学者の阪上雅昭教授にご確認されてはいかがでしょうか。
- 2012/03/04(日) 22:43:50 |
- URL |
- fujiwara #-
- [ 編集 ]
(1)非線形性と組合せ爆発を考えれば、MTBFとかFITというようなものを、原発に持ち込むこと自体が間違っており、今回の事故でもそれが立証された、というのが私の考えです。
(2)線形しきい値なし仮説にたてば、微量であっても「大丈夫」とは言えません。プルトニウムの危険性の誇張があるからといって、それを否定する嘘が正当化されることにはなりません。
詳細は『原発危機と「東大話法」』で論じているので、更に批判されるなら、そちらをご覧の上で、お願いします。
- 2012/03/04(日) 23:39:20 |
- URL |
- yasutomiayumu #-
- [ 編集 ]
MTBF,FITだけではなく、FMEA,FTAといった手法を用いて分析することは必要だと思いますよ。それが危険であればあるほどです。つまり原子力は当然その対象とされなければならない。
人間が日常的に食している食物には放射性物質が含まれています。代表的なのはカリウム。
「微量であっても「大丈夫」とは言えません。」のなら、プルトニウムではなく普段の食物に対してまず主張すべきですね。
- 2012/03/05(月) 08:28:51 |
- URL |
- fujiwara #-
- [ 編集 ]
私の議論を読んでから批判してください。あつかましいですね。
- 2012/03/05(月) 08:46:17 |
- URL |
- yasutomiayumu #-
- [ 編集 ]
blog主さんに、合意します。ぐちゃぐちゃ反論してる人は、木ばかり見て森を見る能力のない人間。いくら説明しても無駄な気がします。能力の欠けた人に、能力を求めるのは無理です。大橋教授も、その意味では同じで、こういう人間がいるから原発がなくならない。
「私は討論会で私に与えられた責務を果たした」、、すさまじい言い訳です。
貴方の倫理観は一体どこにあるのか?と問いたいです。
小出氏初め、いわゆる「反対派」の方々がここで述べられていたことが正しかったという事実を、推進派の人間は謙虚になってまず認め、真摯に受け止めなくてはならない。事故を想定外とした点は大きな間違いだったのですから。もっとも想定すれば、原発推進なんて立場は取れない訳ですが。
これは、日本で初めてMOX燃料導入を強要された九電そして玄海の地元の人々に、燃料をMOXにすることでどういう安全上の問題があるのかを周知する公開討論会。地元民は、ここで得た専門的な議論を一般認識とする。ここにいる教授たちの社会的責任は、単に「私は自分に任せられたお仕事をしました」では済まされない。
そんなに安全なら家族親戚一同、原発の隣にでも引っ越しして欲しいですね。
- 2012/03/07(水) 05:06:02 |
- URL |
- MNI #-
- [ 編集 ]
科学者として事実が何かということの捉え方の時点で、都合のいい部分と都合のいい論法でこうした方がいいですよという反論は、非科学的なのが笑えますが、本人たちは真剣なので自分で客観的に見れるようになるまでは、宗教と変わりがありませんので一生懸命、論法を外国の本を引っ掻き回して持ってくるでしょう ただ真っ先に逃げた人たちが誰だったかはしっかり見ていました。そして変えたくても地位と経済的な面からもできない人たちですから。ぜひ福島第一で安全ですから私がやりますと大橋さんに行ってほしいです 言う通りなら。
- 2012/03/13(火) 23:18:08 |
- URL |
- 頭の悪いものより #mZtuhcS.
- [ 編集 ]
安冨さん、私もちょっとだけお久しぶりです。
(池田氏の、あきれるブログにコメントしたことのある者です。)
あの大橋さんが、やっと何か外部発信したんですね。
どんな人だろうと思ってこの記事を読んだら、やはり想像通りの人でした!
いや、もしかしたら、という期待を裏切って、やはりどうしようもなかった、というか。
こりゃ、いけませんわ。 東大工学部の原子力関係って、こんな程度か・・・やはり・・・・
確かに、内部の人間にだけ書けばよかったことでしょう。 そうであれば、恥をさらす(ご本人の程度をさらす)ことはなかったのに。
私の卒業した理学部には、「早野黙れ!」と言われても黙らずずっとりっぱなお仕事をされている先生もいらっしゃいますが・・・。 本郷で先生のような意見を発し続けることは、大変貴重です。 頑張って下さい。
- 2012/03/15(木) 12:14:17 |
- URL |
- ダン #-
- [ 編集 ]
本当に恐ろしいことです。
- 2012/03/15(木) 20:35:06 |
- URL |
- yasutomiayumu #-
- [ 編集 ]
どう読んでもわけの分からないケチをつけたいだけのコメントがありますね。お相手にしないことです。
大橋教授は色々なデータ、実際起きている原発の事故などでもその危険性を認めようとしませんから、
もうこれ以上何もいうことはないと思います。 大橋教授は全ての物事をご自分の体で持って体現しないと物事の理屈が
分からないようです。是非プルト二ウムをお飲みになってその安全性を立証していただきたいものです。
- 2012/03/26(月) 12:38:45 |
- URL |
- 勲 #n64RtCaA
- [ 編集 ]
2号機の格納容器の中は73Sv/hほどの放射線があるようだ。今こそプルトニウムを飲んでも死なない不死身の大橋弘忠がビデオカメラを携えてこの格納容器の中に突入しそこにある核燃料のようすを接写してくるときがきたのだ。今こそ大橋弘忠一世一代の出番である。よろしく。
- 2012/03/31(土) 03:54:01 |
- URL |
- 匿名 #-
- [ 編集 ]
私は三流大学出のごく普通のサラリーマンですが、「事実誤認」を読んで質問があります。
今までのMTBFのような設備単体での考え方は地震の多い日本の原発には適用できず、新しい評価方法が必要ということを示しているのではないのですか?
このことは、他の化学プラントの安全性評価の見直しにつながりませんか?
「運が悪ければずっと短い期間で壊れますし逆に運が良ければ耐用年数以上使えます。」ということは、MTBFなんて当てにならなず神様に祈れということですよね?
想定外の事象が発生したら、それを真摯に受け止めて研究するのが本来のあるべき姿で、だからこそ学問が発達するのではありませんか?
難しい理屈をこねて結局自分(自分たちの派閥)の理屈は間違っていなかったということをいっているようしか思えませんが違いますか?
- 2012/04/01(日) 10:04:33 |
- URL |
- 通りすがり #nN/Q3eUo
- [ 編集 ]
僕は,宮城で被災した者です。
つたないへたくそな日本語で馬鹿な奴だと
思ってもらって構いません。
福島の原発事故のとき,「チェルノブイリ級の事故だから,
外へ出るのはやめた方がよい」
というメールが回ってきました。
テレビでは,そんなに深刻に報道されていないときです。
しかし,その後,
ご存じの通り,注意喚起のメールの通りになってしまいました。
さて,
一般の人が原発が反対だと主張する理由は,
一度このような事故が起きてしまうとその事故を収束させるのに
ものすごい時間がかかるからです。
そして,避難生活をしている人が大変つらい思いをするからです。
そして,放射性物質がまき散らされるからです。
しかし,原発推進派の主張は,それこそ事実認識の方のように,
原発反対派の主張・理由の中に科学的に間違っていることがあると
それを否定することによって,原発反対派の主張に抵抗することに終始していると
思います。
「お前らは素人で何もわかっちゃいないんだ」といわんばかりに
馬鹿にするような発言が多いと思います。
たとえは悪いかもしれませんが,
数学の答案の一部が間違っているから,
全体として間違っている。だから0点だ。
といっているような感じです。それはそれで正しいのかも知れませんが。
原発推進派は,原発反対派の人々の主張を
まるで,採点するかのようにつついて
自分たちの主張が正しいといっているような気がします。
例えば,事実認識の方が,
「微量であれば大丈夫なんです。本当です。」
とコメントするところを敢えて,
「微量であれば大丈夫なのは当たり前すぎる平易な事実としか思えません。」
というコメントしてますよね。
このようにコメントする理由はどういう意図からなんでしょうか?
僕は,ただ単に「こんなことも知らねーのかよ。」を
知的に上品に表現しているだけのような気がします。
だから,youtube での大橋教授と小出さんとの議論を見ると,
大橋教授の発言は,確かに知的で丁寧かもしれませんが,
そのようには聞こえません。
どちらかというと乱暴で相手を愚弄するように聞こえます。
しかも,大橋教授のコメントで拍手が起こるのは
ほんとにいやな気分になりました。
原発推進派の人は,自分たちは感情に左右されない。
あくまで,科学的な見地から正しいことを主張している。
科学的な見地から正しくないものは,正しくない。
統計的に有意ではないから,その主張は科学的に立証されたわけでは
ないから,正しくない。
だから,そのことを理由に反対するのはおかしい。と。
もし,今回の震災で原発の事故がなかったら,
今まで通り,大橋教授は拍手喝さいで,
小出さんの努力がなかなか認められなかったかもしれません。
だから,僕にも責任があると思っています。
原発は必要だというCMを見ても,何とも思わなかったわけですから。
でも今はまったく違います。
やはり,どう考えても,原発は日本に設置するのは
無理があると。
原因を100%解明して,100%無事故にでき,しかも,
後世に迷惑をかけない原発は作れるのでしょうか?
作れないと思います。
- 2012/04/04(水) 00:53:12 |
- URL |
- 匿名 #/ybv19Sk
- [ 編集 ]
元東電社員・木村俊雄「東京電力に手玉に取られてますよ 規制側は」報ステ「原発再稼働 私はこう思う」
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65798861.htmlや
ドイツのテレビ局ZDFの番組「フクシマのうそ」
http://donyagoro.soreccha.jp/e232415.htmlや
再稼動とか、原発輸出とか、もうそんな馬鹿な話はやめにしませんか。
http://donyagoro.soreccha.jp/e229526.htmlなど、
見てください。
嘘つきな人間が管理できるエネルギーではありません。
Yahoo!知恵袋に「プルトニウムは飲んでも安心」の原発推進・大橋弘忠という東大教授はどこに逃げたのですか? という記事がありました。
2011年10月 北陸電力「原子力安全信頼会議」の委員に就任とWikipediaにありました。Yahoo!知恵袋に投稿したいけどアカウント無いのでこちらに。みんなで騒いで悪人を駆逐しましょう。
- 2012/04/05(木) 17:05:11 |
- URL |
- 高卒 #-
- [ 編集 ]
>>この文書を、東大教授や東大生に見せても、キョトンとして、「どこがおかしいの?」思う人が大半ではないか、と私は疑っている。
まさにその通りの反応です。
東大生のグループでこうした事について話すと、基本的にそういう反応で愕然とします。
工学部かどうか忘れましたが、大橋氏の「教え子、研究室学生などの方々」にあたるような人も、どこかおかしいか全然解っていませんでした。
文章がおかしいこと、大橋氏の示す原子力に関する認識がおかしいこと、両方の意味で解らないのです。
「生きる技法」、ようやく読了致しました。私の心良い刺激があり、じっくり感じながら少しずつ読みました。
これから彼らの頭の中を少しでも覗いてみようと、「原発危機と『東大話法』」を開きます。
- 2012/04/20(金) 18:35:32 |
- URL |
- よしこの芽 #Z42k/TGE
- [ 編集 ]
空疎な頭脳の持ち主が数多く散見されるのか... うすうす感じるのは、幼児退行型自己撞着だけど、コイツをそう言ってしまったのじゃ、幼児があまりにもかわいそうだ。幼児は無垢であるからこそ幼いと呼べるのだけど、「東大話法」を弄するこの手の輩は「私が世界に向けて投げた言葉は、思念は、実は誰にも届いていなかったのだから。私は私に向けて叫んでいただけなのである。私はただ自分の真ん中で、自分にしか聞こえない声で、わあわあ喚いていただけなのだ(京極夏彦/邪魅の雫)」ということに、ほぼ確実に、一生思い至らぬであろう自分のアタマの空疎に気づいていない、という点では無垢とは言えても、砂粒に過ぎぬ我が存在を広大な砂浜と思い込む卑小なその心理状態は、不遜かつ傲慢にして滑稽であり、まさしく上品ぶった卑猥、高等ぶった下劣を煮詰めたような人間の暗部を示すひとつの標本として、かろうじてこの世に存在する意味を得ているのかもしれない。あの東大にそういう標本が多く集まっている理由は... うすうす感じているのだが...
- 2012/05/12(土) 06:51:07 |
- URL |
- seriousmoon2008 #AVetwdDo
- [ 編集 ]
初めてのコメント失礼します。
大変遅まきながら、『原発危機と東大話法』に出会い、本日2005年12月のプルサーマルの安全性に関しての九州での討論会の映像を見て、驚愕しています。
大橋教授、こんな人が東大教授だと思うと、愕然といたします。
冷静な議論もできず、その作法もわからないのですね。
また発表なさった「反論」の余りの滑稽さ!
面白くて面白くて。
この滑稽さがわからないとは、お気の毒の一言に尽きます。
おっしゃっていることがそのままご自分に跳ね返るということが、お分かりになっていない。
討論会の中で、小山さんが水素爆発の恐れについて発言なさると、水素爆発が起こる証明をしなさい、と恫喝していらっしゃいますが、爆発が起こらないことを説明する責任があるのは、推進側ではないですか。
それが「筋」というものでしょう。
自分の肩書きを傘にきて恫喝しているとしか素人には見えません。
素人が、素朴な質問をするのは当然。
それさえもだまれ、というのは、どういうことなのでしょう?
一般の人が何か質問すると、「それはどういう情報に基づいていますか」と聞いていますが、それがまちがった情報ならば、わかるように説明すべきでしょう。
映像を見る限り、丁寧な説明は皆無です。
私は、原発に関してどちらの立場も取らなかったごく普通の者ですが、福島の事故が起きてしまった今、どちらの議論が詭弁であったか、まさに事実が雄弁に語っているではないですか。
大橋教授は今頃どうなさっているだろうと思いながら、映像をみましたが、このような「反論」をなさる、ということは、救いようがありません。
討論の仕方を見ても、感情的で、「自分がこんなに一生懸命に話しているのに、どうしてわかってくれないの?」と訴えていらっしゃいますが、その態度は余りにも幼稚ではないですか?
説明が稚拙では、わかりたくてもわかりません。
「ぼくの言ってること、わかって」というのは、幼児の態度です、大橋教授。
私は、いわゆる反原発・慎重派ではなく、「中立」の立場から、この討論の映像を拝見した感想を述べています。
初めは、ぼんやり、勉強がてらに見ていたのですが、見ていてむかむかしてきたのです。
冷静な議論さえできない人が、勝手にご自分の研究をなさっているのなら良いですが、社会的に影響の大きい立場にいらっしゃるということが、ぞっとします。
小出先生の、真摯に語る姿勢と、その論理的な内容はすっきり頭に入ってきます。
大橋教授は、質問者に、「なぜ反対派のいうことばかり信じるのだ?」と恫喝なさいましたが、仕方がないではないですか。
私は、事故後、初めて福島を訪れましたが、あのように美しく広大な土地が破壊され、人々が命さえ失ったことを深く、深く、深く、深く悲しんでおります。大橋先生は、このことについて、責任を感じているのでしょうか。
失礼しました。
- 2012/08/01(水) 18:28:46 |
- URL |
- はな #-
- [ 編集 ]
一つだけ言えるのは、細かいあれこれの是非では無く、全体の趣旨が
原子力は安全であり、危険性を言うのは非科学的なプロガンダである。
と言っていることです。 要するに「原子力の危険性など考える必要は無い
専門家に任せておけば大丈夫」という無知な民衆を啓蒙しようという姿勢ですね。
そして現実は見事に、こういう考え方をすることがいかに危険で絶望的な
状況を引き起こすかという事です。
どんなに言い訳をしても大橋弘忠さんは、昔の武家政権の時代なら確実に
斬首でしょうね。 遅くはありません。
今からでも切腹してお詫びすべきでしょう。 出来ないのなら、全ての
学者生活を投げ打って、隠遁すべきです。 2度と世間に出て良い人間では無い
と自覚すべきでしょうね。
- 2013/04/10(水) 23:58:58 |
- URL |
- #-
- [ 編集 ]
私は科学というのは予測と実績の比較による評価だと教わりました。
例えば、事実認識氏の言う
>例えば電子機器ではどのくらいの確率で故障するか、耐用年数はどのくらいになるかという>予測をした上で出荷するのが一般的だと思います。
とはあくまで予測に過ぎず実績ではありません。同様に 「格納容器は一億年に一回しか壊れない」 というのは予測(おそらくラスムッセン報告)であって実績ではありません。一方、このプルサーマル会議の時点(世界初の原発運用から約40年ほど)では世界で原発の過酷事故はすでに2例(スリーマイル・チェルノブイリ)起きておりこれは実績です。
大橋氏は「格納容器は一億年に一回しか壊れない」と予測しましたが、日本の原発は40年間運用して4基壊れ、「格納容器は10年に一回壊れる」という実績を作りました。
つまり大橋氏は科学的に言えば著しく間違った予測を立てたといえます。
この場合、3.11以前の過酷事故の実績(20年に1回)と比較しても著しく異なる大橋氏の「格納容器は一億年に一回しか壊れない」 予測はとても一般的であったは言えません。
したがって、事実認識氏の
>仮定条件下で単純に計算すると「一億年に一回しか壊れない」というのはごく当たり前の結論でしょう(大橋弘忠 氏がウソでもついていない限り)。
との発言は事実(名前が事実認識なのに事実)を無視しており全く当たり前の結論とは言えません。
そして、大橋氏は事実と著しく異なる予測を立て、結果その言葉を信じた多くの人に多大な損失を与えました。
>「格納容器は一億年に一回しか壊れない」はそういった脈絡での発言でしょうから、問題視する安富さんのほうがおかしいと思います。
事実と著しく異なる発言をして、他者を錯誤に陥れ、自らが利益を受ける行為を刑法上は詐欺と言います。事実認識氏は大橋氏が詐欺を行った事実を問題視しないのはおかしいと思います。
- 2013/07/20(土) 12:11:28 |
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