牧野淳一郎「スーパーコンピューティングの将来」
http://jun-makino.sakura.ne.jp/articles/future_sc/face.html#TOCというHPがある。この方は、計算機天文学者で、今は東工大の先生である。この方が、途中から福島原発について詳しくわかりやすい考察を書いておられる。
http://jun-makino.sakura.ne.jp/articles/future_sc/note098.html今まで、名前だけ聞いていたのだが、読んでいなかったが、読んでみたら非常に有益であることがわかった。もっと早くご紹介しておくべきであったと悔やまれる。今からでも遅くないので、目を通されることをお薦めする。ごく一部だけサンプルを引用しておく。
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102.4. 福島県は?
福島県では30km圏外、例えば福島市内でも 3-4uSv/h のところがあり、そういっ たところは柏に比べてさらに10倍程度です。がんリスクは IAEA/ICRP のもっと も楽観的な見積もりで10%近く、大きいめの見積りだとなんだかとんでもないこ とになるところで、子供すら避難もしないでいる、という不思議なことが起こっ ているわけです。
102.5. 今後は?
この項の最初に書いたように、原発自体の制御は全くなにもできていない状態 ですから、今後も少ないとはいえ放射性物質の放出は続きます。雨や風の具合 では東北、関東の色々なところに降るわけです。
但し、1日にくる量が既につもっている量の 1/100 程度ないしそれ以下である ことと、多くの測定点では雨で流れる効果があることのために、放射性物質の 降下があるかどうかの判断は、特に公式の空間線量率の測定データをみただけでは 困難になってきています。
なお、これからは空気中にはあまりでない、という可能性もないわけではあり ません。これは、単純な話で既に膨大な量の水が炉心冷却に使われ、それが建 屋の中とか色々なところに漏れているからです。このため、水に良くとけるセ シウムやストロンチウムの大半は既にどこかに漏れた水のほうに移行している 可能性が高いと思います。
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- 2011/06/07(火) 23:59:53|
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