笑ってしまう。
こんな事故を、「レベル4」とか「レベル5」とか言っていたことこそが、
そういう希望的観測にしたがって行動していたことこそが、
そういうアンポンタンのノータリンのクルクルパーぶりこそが、日本の国際的イメージをボロボロにしてしまったというのに。
これで少しはイメージが回復したと私は思う。
それよりも、事故直後に、「チェルノブイリ級の事故になる」と原子力安全委員会が政府に助言すべきであったのだ。電源を喪失し、冷却系が破壊され、冷却水さえも手に入らない状態の原発が、どういうことになるかくらい、少しでもノーミソがあれば、すぐにわかることなのだから。出てきた放射能の量を測定してランキングするなら、機械にだってできる。状況を把握して意味を汲み取ることが人間の役割なのだ。こんな重い仕事を、自動人形化している御用学者にやらせていることが問題なのだ。政府の責任は重いが、政府が自動人形政府だから、言っても意味がわからないだろう。
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国際的イメージに大きな影響…レベル7引き上げ
東京電力福島第一原子力発電所の事故が最悪のレベル7相当と判断されたINESは、放射性物質を封じ込める機能の損傷や、作業員らの被曝状況などをもとに、監督官庁が判断し、レベル5(所外のリスクを伴う事故)以上の大きな事故では、大気に放出された放射性物質の量が重要な判断基準となる。
保安院は先月18日、レベル5との暫定評価を発表したが、周辺の放射線量の高さや、世界に広がった放射性物質の拡散量などから、国内外の専門家からは「6以上ではないか」との指摘が相次いでいた。
チェルノブイリ事故では、10日間で約520万テラ・ベクレルもの放射性物質が大気に放出された。福島第一原発から放出された63万テラ・ベクレルは、チェルノブイリの1割程度に過ぎないが、世界の原子力事故の中では極端に大きい。レベル5の米スリーマイル島原発事故では、放出される放射性物質の多くを占めるヨウ素131の放出量が0・6テラ・ベクレルだった。
しかも、福島第一原発では、海にも多量の放射性物質が流出している。作業が難航しており、数か月、1年と長期化すれば、放出量はさらに増える。
忘れてはならないのは、INESのレベルは単なる数字ではなく、健康と環境への影響の程度を意味していることだ。がんや白血病の発生率、土壌汚染など、注意深く見守っていく必要がある。国際的なイメージにも大きな影響を与えるだろう。(科学部 笹沢教一)
(2011年4月12日12時43分 読売新聞)
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- 2011/04/12(火) 12:45:10|
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