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ただ東通原発が地震直後の20分間、女川原発が1時間、使用済み核燃料プールの冷却機能を失った。その後復旧し、影響はないとしている。女川原発ではプールの水が漏れたが、東北電力は「漏水はわずかで、放射性物質の量も法令基準を大幅に下回る」としている。
検査中だった日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県)も、非常用発電機を稼働した。8日午前に外部電源が一部復旧したが、核燃料の冷却は非常用発電機を使用中。枝野幸男官房長官は8日の閣議後の記者会見で「非常用発電機の燃料は当分、確保されている」と述べた。
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この程度の地震で、これだけの原発が一気に電源喪失とは、極めて恐るべき事態である。開いた口が塞がらない。特に恐怖なのは六ヶ所村の再処理工場である。ここには、日本中の原子炉から出た使用済燃料が集中することになっており、ここが電源喪失事故を起こすと、チェルノブイリの百倍くらいの放射性物質が外に出ることになる。
「停電」という、たったこれだけのことで、世界中が危機に直面する、という恐るべき事実を、我々はまざまざと突きつけられたのである。
また、震度5や4でこの深刻な事故が起きるなど、一体、耐震設計はどうなっているのだ。
直ちに日本中の原発を一旦止めて、非常電源と耐震を数段強化しないと、本当の破局を起こしてしまう。
いつかはわからないが、大地震は必ず来るのだから。
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東通原発、外部電源が復旧 女川は2系統で冷却
余震の影響続く
2011/4/8 10:18 (2011/4/8 13:34更新) 日経新聞
経済産業省原子力安全・保安院や東北電力、東京電力などは8日、東日本大震災後で最大級となる余震で揺れた原子力施設の点検を急いだ。
定期検査で停止中の東北電力の東通原発(青森県)は、非常用電源に切り替えて対応したが、8日未明に外部電源が復旧。東日本大震災で安全に止まった東北電力の女川原発(宮城県)も、使用中の外部電源4回線のうち3回線が停止した。8日午前に一部復旧し、2回線になった。
ただ東通原発が地震直後の20分間、女川原発が1時間、使用済み核燃料プールの冷却機能を失った。その後復旧し、影響はないとしている。女川原発ではプールの水が漏れたが、東北電力は「漏水はわずかで、放射性物質の量も法令基準を大幅に下回る」としている。
検査中だった日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県)も、非常用発電機を稼働した。8日午前に外部電源が一部復旧したが、核燃料の冷却は非常用発電機を使用中。枝野幸男官房長官は8日の閣議後の記者会見で「非常用発電機の燃料は当分、確保されている」と述べた。
女川原発と東通原発には、東日本大震災後に電源車が配置されたが、今回は使っていない。
一方、東京電力によると、東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所と第2原発では、余震による原子炉の異常は確認されていないという。第1原発1~3号機は原子炉を冷やす注水が続いている。1号機は水素爆発をあらかじめ防ぐ窒素を原子炉格納容器に入れる作業をしていたが、8日朝も中断はしていない。
第1原発は廃棄物処理施設にある低レベルの放射性廃棄物を含む汚染水を海へ放水中だった。余震後も放水は続き、8日中にも予定通り全量を排水する見通しだ。
北海道電力によると、泊原発(北海道)では一時出力を90%にしたが、通常運転に戻した。
東京電力の柏崎刈羽原発(新潟県)、日本原子力発電の東海第2原発(茨城県)、中部電力の浜岡原発(静岡県)では特に異常は見あたらないという。
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- 2011/04/08(金) 21:05:17|
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