水ガラスというもので汚染が止まったらしい。これで一旦、恐るべき海のチェルノブイリは止まった。朗報であり、よくぞ止めたと思う。
しかし、構造から考えて、おそらく、ほかのところからも漏れているだろうし、今後、あとからあとから汚染水が炉心から流れてくるのだから、そのうちまたどこかから溢れる。
低レベル放射能汚染水とはいえ、1万数千トンも海に放出したのでは、猛烈に海は汚染された。しかし高レベル汚染水は数万トンもあるというから、まったく足りない。タンカーで運ぶしかないという事実に何の変わりもない。
この水ガラスというもので、汚染の拡大を食い止める方法をもっと考えたほうが良いだろう。しかし、発電所内にあまりに貯めこむと、作業の邪魔になる。運びだして処理する体制の確立はいずれにせよ不可欠だ。
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高濃度放射能汚染水、海への流出止まる 福島第一2号機
2011年4月6日7時7分
東京電力は6日、東京電力福島第一原発2号機の取水口付近の作業用の穴(ピット)から海に漏れ出ていた高濃度の放射能汚染水が同日午前5時38分、止まったと発表した。
東電は5日午後、流出しているピットの下に、砕石層をガラス状に固める薬剤を入れる止水工事をした。工事後に、海への流出量はやや減っていた。
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ピット下に水ガラス注入=石層固め、汚染水防ぐ―福島第1原発・東電
時事通信 4月5日(火)5時12分配信
福島第1原発事故で、東京電力は5日、2号機取水口付近のコンクリート製立て坑「ピット」や管路の下にある石層から放射能汚染水が海に流出しているとして、硬化剤の水ガラスを注入して固める作業の準備に入った。石の隙間を埋めることで汚染水の染み出しを防ぐ狙いがある。
東電は4日夜、集中廃棄物処理施設内などで貯蔵している低レベル汚染水の放出を開始。5日以降も継続し、数日間で約1万1500トンを放出する。水の放射能濃度は国が定める限度の最大約1000倍。東電は「健康に問題はない」としているが、今後のサンプリング調査の結果によっては、厳しい批判も起きそうだ。
東電によると、ピット周辺では、高濃度の放射能汚染水の海への流出が続いており、同社は水が流れる経路の特定に着手。ピット上流には、電線管が通る管路や電源ケーブル用トンネルなどがあり、汚染水はこれらを通ることが判明した。
東電がさらに調べた結果、同トンネルには、地震でできたとみられるひびなどの損傷がある可能性が高いことが分かった。水はそこを経由してピットや管路の下にある石層を通り、海に流れたもようだ。
この石層は厚さ約20センチの「砕石層」と呼ばれるもので、ピットや管路を安定させるために建設時に敷き詰められた。石がばらばらにある状態で、この隙間を水が通ったという。
東電は、ピットや管路の下にある石層の周囲に機械で穴を掘り、ピンポイントで水ガラスを注入し、石を固める。同作業と並行し、ピットから水が流出する部分に鉄の板を押し当て、流水をせき止めることも試みる。
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- 2011/04/06(水) 07:53:25|
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