マイケル・ジャクソンの思想

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福島原発のまとめについて

福島原発のまとめを書いたが、これは「政府やマスコミが隠している真相」ではない。マスコミに流されている情報をつなぎあわせているだけである。

以下は、全て、何度もテレビや新聞で言われていることである。

(1)危機は去っていない。
(2)何としてでも原子炉に水を入れ続けねばならない。
(3)冷温状態に持っていくには、冷却装置が起動しなければならない。
(4)放射性物質の濃度が高くなり、放射線レベルが上がると、作業員は退避しなければならない。
(5)累積被曝が100あるいは250ミリシーベルトを越えた作業員は、退避しなければならない。
(6)冷やし続けなければ、原子炉や使用済燃料は暴走する。

これを組み合わせれば、作業員が払底したり、あるいは何らかのアクシデントで作業員が近づけない水準の放射線が出ると、「危機」がやってくることがわかる。政府やマスコミや御用学者は、暗黙のうちに、

(7)なんとしても原子炉に水を入れないといけない以上、水は入れ続けられる。

という希望的観測をしているが、これは日本軍と同じ症状であって、事実から目を背ける危険な想定である。

それから彼らが説明していないのは、その「危機」の内容である。

大前研一やIAEAは、

(8)危機は再臨界かメルトダウン

だとはっきり言っている。しかしそれは、

(9)大したことはない

と言っている。なぜそんなに楽観的になれるかというと、

(10)水蒸気爆発の可能性の軽視。
(11)作業員が撤退したら、原子炉が連鎖的に危機に陥るという事実の無視。

のためである。これらも、原子力関係者特有の希望的観測に過ぎない。

燃料棒の全面的メルトダウンが起きると、2000度というような塊が圧力容器や格納容器の下に落ちる。そのときに底に溜まっている水と接触すれば、水は一瞬で蒸発する。水が蒸発すると、千倍以上の体積の水蒸気になることくらい、義務教育で全国民が習っていることである。格納容器や圧力容器のなかで、こういう現象が起きたら、当然、爆発する。マグマが地下から上昇してきて地表近くで地下水と接触して、火山が爆発するのも同じ理屈である。そうなれば、炉内の放射性物質の全てが、何百メートルか何千メートルか吹き上げられて、風に乗って何十キロメートルも何百キロメートルも飛ぶ。風向き次第ではわずか200~300キロしか離れていない首都圏にも当然、降り積もる。

冷却のために水を入れ続けている以上、そこに水はあり、冷やし続けなければ、燃料棒は早晩2000度くらいにはなる。これは事実である。幸運にもこういう大爆発は起きないかもしれないが、その可能性を最初から排除していたのでは、認識が歪んでしまい、まともな行動はとれない。

また、何れかの原子炉が危機に陥れば、放射線レベルが急上昇して発電所全体に近づけなくなるのも必然である。幸運にもそうならないかもしれない。しかし、運が悪ければそうなる。

以上は、単に、マスコミで流れている情報を、合理的に接続したに過ぎないのであって、隠された事実ではない。明白な事実である。単に、彼らが原子力欺瞞言語の効果によって、自ら認識しないようにしており、また、たとえ認識しても、言わないようにしているだけである。

そんな馬鹿なというかもしれないが、今回の事故のような電源が全て失われる原子炉ブラックアウトという事態は、「決して起きないので想定しなくて良い事故」とされており、一切、無視して考えないことにしていたのである。そういうことが原子力欺瞞言語によって可能となる。そういう言語を用いる人々が、今も事故対応していることを忘れてはいけない。「まさかそんなことはあるまい」というのは、例によって希望的観測である。

それから、放射線の影響について、彼らは揃って「長期的影響に関するしきい値アリ仮説」を採用しているが、これは、現段階では明確な証拠を欠く希望的観測に過ぎない。ICRPの勧告は、

短期的影響に関する非線形しきい値アリ仮説
長期的影響に影響に関する線形しきい値ナシ仮説

を採用している。線形しきい値ナシ仮説もまた仮説に過ぎないが、癌などの放射線の影響が、遺伝子に対する撹乱から生じ、遺伝子に対する撹乱は放射線被曝量に比例する以上、「線形しきい値ナシ仮説」をとりあえずは採用せざるを得ない。それによって影響を見積もって、そこから被害を想定して対策を考えるのが筋であり、政府や東電の責任である。それをやらないで、自分に都合のよい非線形しきい値アリ仮説を勝手に採用して、

安全です。
健康に影響はありません。

などとほざくのは、無責任である。被害者がそれでも自分の判断で「しきい値アリ仮説」を採用して日常生活の継続を望むなら、それは自分の責任でするのだから、構わないが、加害者である東電や政府が言うのは、

ふざけんな

である。人の財布から金を盗んでおいて、

この程度の金額では生活に影響ありません

とドロボーが言うのと何ら変わらない。というより、健康は取り返せないのだから、遥かにひどい。それも、最も強い影響を受ける胎児や子供にそう言うのである。遺伝的影響を受けつづけ、原子炉や廃棄物の処理を背負わされる、我々の子々孫々に対して言うのである。
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  1. 2011/04/03(日) 10:15:11|
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