これではまるで、流出源が1つだけで、それを見つけたから塞げば大丈夫、というように見える。
しかし、常識で考えて、そんなことはありえない。あれだけの大きな振動を受けたら、コンクリートにはヒビが入るのが普通である。それに、あんな大きな爆発が2回もあり、火災も起きているのである。常識的な考えなら、原子炉建屋の下、タービン建家の下、トレンチなどにも、10センチや20センチのひび割れは、いくらでも入っていそうなものである。海に通じる場所のコンクリートだって、あちこちにひび割れは入るだろう。そういった、多数のひび割れから漏れて、どこかに溜り、そこからまた別のひび割れで、という形で、多数のルートから漏れ出していると考えるのが、普通だと思う。
ここだけ割れていて、そこを止めたら終わりであれば、私はとても嬉しい。しかし、そんな期待をしたら、ぬか喜びするだけだろう。
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取水口付近に亀裂、高濃度汚染水が海に流出
東京電力は2日、福島第一原子力発電所2号機の取水口付近で、放射線量の強い汚染水が海に流出していることを確認したと発表した。
同原発付近の海水は高濃度の放射能汚染が続いているが、流出源は特定できていなかった。
突き止められた流出源は、取水口の近くにある深さ約2メートルのコンクリート製の立て坑。もともと電源ケーブルの点検のために設けられたものだが、その中に、毎時1000ミリ・シーベルトの強い放射線を放つ汚染水が、深さ10~20センチ程度たまっているのを、同日午前9時30分ごろ発見した。立て坑の側面に約20センチ・メートルの亀裂があり、汚染水が海に流出している。
東電は、立て坑をコンクリートでふさぎ、海への流出を食い止める方針。
(2011年4月2日14時52分 読売新聞)
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- 2011/04/02(土) 17:17:22|
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