圧力容器に穴があいており、使用済燃料プールから煙が出たりしている以上、当然のことであるが、愕然とする。
武田邦彦中部大学教授は、
http://takedanet.com/2011/03/32_f654.htmlのなかで、プルトニウムの毒性は立証されていない、と主張している。「それはプルトニウムの毒性は特別で「角砂糖5ヶで日本人が全滅する」と言われます。わたくしは責任ある立場でしたから、事実を調べるために、随分文献を読んでみましたが、このような毒性を見つけることはできませんでした。」という。「このように、ウランやプルトニウムが人間に対して強い毒性を持たないのは、人間が使う元素ではないということが決定的な理由だとわたくしは考えています。」というのがその主たる論拠である。
しかし私はゴフマンの『人間と放射線』の第14章という文献を知っている。そこで論じられているのは、主として肺がんである。プルトニウム酸化物は不溶性なので、吸入されて呼吸器の組織に付着すると、ほとんど取れなくなるのである。どんなに人間にとって不要であっても、取れないものは取れないので、ずっと付着し続ける。特に、喫煙者は、気管の繊毛が失われているので、プルトニウム酸化物が付着しやすい。また、経口経路にしても、プルトニウムは植物に取り込まれやすく、それを経由して、胃腸管から吸収されるという。一旦、付着すると、プルトニウムの発がん性が極めて高いことは、プードル犬を用いた実験で立証されている。
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土壌からプルトニウムを検出…福島第一原発
福島原発
東京電力は28日深夜、記者会見し、東京電力福島第一原子力発電所で21、22日の両日、採取した土壌から、プルトニウムが検出されたことを明らかにした。
これまでの大気圏内の核実験に由来するものではなく、今回の事故で放出された可能性が高いという。
東京電力によると、人体に問題となるレベルではないとしている。
(2011年3月29日00時04分 読売新聞)
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- 2011/03/29(火) 00:36:31|
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