原子炉の最悪の事態が回避されつつあるように感じる。
現段階では、農作物や水道に入った放射能を持つ物質の処理の方が問題だろう。
テレビで見たのだが、「放射能汚染された野菜を食べても全然、大丈夫」と太鼓判を押していた長崎大学の講師という先生様の顔が、ものすごく怖かった。目が寄っていて、引きつった顔をしている。本当はとても怯えているのに、それを「知識」で押し隠している、という風情で、こんな医者の言う事を聞いていたら、とてもじゃないが、命がいくつあっても足りない。
ハイパーレスキュー隊の指導者のような、放射能に対する知識ゆえの恐怖と、それを綿密な思考による対応によって克服する、という姿勢と、正反対である。こういう君子に説明してもらわないと、安心できない。
放射性物質が検出されたら、さっそく行政が責任逃れの対応を始めた。
茨城のホウレンソウがやられたから、茨城のホウレンソウは全部出荷自粛。
福島の牛乳で放射能が出たから、福島の牛乳はぜんぶ自粛。こんなアホな対応があるだろうか。先が思いやられる。放射能が県境などの行政区画を確認しながら汚染してくれているとでも思っているのだろうか?これでは、
放射能を持つ物質の汚染の被害を抑制するには不十分で、かつ風評被害を拡大する
という効果があるように私は感じる。こんなことを言っておいて、放射能や原発の危険性を指摘する人には、
風評被害が拡大するから黙れ、非国民!!というのは無茶苦茶である。
やらないといけないことは、
(1)どの程度の放射性物質の汚染が生じているかについての詳細な調査。
(2)汚染状況の迅速な公開。
(3)迅速な除染などの対応。
(4)被害を受けた農家への迅速な経済的、精神的サポート。
といったことではないかと思う。
スポンサーサイト
- 2011/03/21(月) 12:35:31|
- ブログ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0