アメリカ軍の無人偵察機による写真が公開された。しかし小さくて良く見えない。
ニューヨーク・タイムズには、これを使ったわかりやすい原子炉の状況表が出ている。
気になることを怖い順に列挙しておく。
(1)2号機になんだか穴が空いていて、白煙が出ていること。
(2)既に述べたように、アメリカが4号機のプールが破損していると言っていること。
(3)3号機の格納容器の圧力が一時期上がっていたこと。
(4)1号機が何の音沙汰もないこと。
日本中はもう、原子力安全欺瞞言語に浸って、福島原発について考えるのをやめたようである。そのなかで、真宗大谷派(東本願寺)が、親鸞聖人の50年に一度の大法要(御遠忌)を中止し、「被害者支援のつどい」を行うという大英断を行った上に、教団の総長が
「悲惨な事故を生み出す原子力発電所に頼る生活を営んでいるのは他ならぬ私たち。一人ひとりが原子力に依存する現代生活を考え直さないといけない」
と明言したことは特筆に値する。なぜこのように言うのかというと、原発ライフが自己欺瞞の極致であり、親鸞の他力の教えと真っ向対立するからではないか、と私は考える。
ちなみに、真宗大谷派では「門主」といわず「門首」というし、念仏は「唱える」でのはなく「称える」と書く。こんなに大事なポイントで間違えるのは失礼というものである。
なぜ「門首」というかというと、大谷派では、30年に及ぶ激しい闘争の末に大谷家の実権を奪って完全に象徴化したからである。一門の主ではなく、門徒の首長だということで、「門首」と改称された。また、念仏とは阿弥陀如来の名を称えて呼ぶことであるから、「称える」という。
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4200人の念仏響く 京都・東本願寺で被災者悼む法要
2011年3月20日18時26分 朝日新聞
東本願寺(京都市下京区)で19日、大震災の犠牲者を悼む「被災者支援のつどい」の法要が始まった。門徒ら約4200人が、親鸞像を納めた御影堂に参拝し、僧侶らと念仏を唱えた。門徒らは境内に設置された募金箱に義援金を入れ、親鸞像に手を合わせていた。法要は28日まで。
大谷暢顕(ちょうけん)門主は「尊い生命を奪われた方々に哀悼の意を表し、今なお苦しい生活を余儀なくされている方々にお見舞い申し上げる」とあいさつ。続いて、安原晃宗務総長が「悲惨な事故を生み出す原子力発電所に頼る生活を営んでいるのは他ならぬ私たち。一人ひとりが原子力に依存する現代生活を考え直さないといけない」と話した。
東本願寺は19~28日、浄土真宗の宗祖・親鸞の750回忌法要を行う予定だったが、15日に中止を発表。法要の内容を被災者支援にした。
一方、西本願寺は「共に悲しみ、共に苦しむ」親鸞の遺志をついで、750回忌法要を4月9日から予定通り行う。(竹田真志夫)
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- 2011/03/21(月) 00:40:59|
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