3号機はMOXというプルトニウムを混ぜた燃料を使っている。その格納容器は既に弁が開けられており、そこから蒸気が出ている。現段階ではその蒸気はフィルターやプールを通って出るので、ほとんど放射能を持つ物質は出ないと思われる。
しかし、今日午後の段階では、弁が開いてているはずの格納容器の圧力が上がり、フィルターもプールもない弁が開けられるおそれがあった。もしそうなっていれば、プルトニウムが環境中にかなりの量、放出されるおそれがあった。相当に危険な事態であったが、幸いにも圧力が下がり、回避された。プルトニウムは非常に危険な物質であるが、既に幾らかは表に出ているようである。もしベントされていれば、事態は更に深刻になるところであった。
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福島第1原発:3号機の圧力安定 減圧操作見合わせ
東京電力によると、福島第1原発3号機の格納容器の圧力を下げる操作は当面見合わせる。容器内の圧力が安定したため。
毎日新聞 2011年3月20日 16時04分
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福島第一3号機格納容器、圧力降下策で蒸気放出
福島原発
東京電力は20日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉格納容器の圧力が再び上昇を始めたとして、格納容器内の蒸気を外部に放出して圧力を下げる操作を再度行うと発表した。
圧力は同日午前1時10分には約2・8気圧だったが、同4時30分には約3・4気圧になった。現在、所内で行われている電源の復旧作業や放水作業などは中断する。
3号機は13日午前8時41分から蒸気を放出する弁を開けたままで、圧力が再び上昇した理由は不明。この弁が閉じてしまっている可能性があるため、復旧作業員などが退避した後、弁を開ける操作を試みる。
それでも圧力が下がらなければ、別の弁を開けるが、冷却水を通さずに排気するため、強い放射能を帯びた物質が外部に放出される可能性がある。
(2011年3月20日13時44分 読売新聞)
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- 2011/03/20(日) 21:09:49|
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