見落としていたが、昨夜15日22時に、原子力危険・隠蔽院が逃げたという報道があった。「20キロ圏内から避難せよ」という避難指示に従ったというワケだが、これは極めて重要な事態である。
何よりも、原子力発電所で命懸けで戦っている東電、警察、消防、自衛隊の人々の士気に与える影響がすさまじく大きい。
「おい、オフサイトセンターから連中が群馬県に逃げたってよ」
という情報が現場を駆け巡ってしまえば、アホらしくてやっていられなくなるであろう。
首相が、15日早朝に、
「あなたたちしかいないでしょ。覚悟を決めてください。撤退すれば東電は100%潰れます」
と東電幹部を怒鳴りつける一方で、原子力危険・隠蔽院を逃がすとは、開いた口が塞がらない。
彼らが50キロも逃げたということは、少なくともその範囲は非常に危険だということであろう。30キロから50キロの範囲の若い人は、少なくともそこまでは逃げたほうがよかろう。
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保安院職員らも福島原発から退避
政府は、原子力安全・保安院の職員らを福島第1原発からおよそ5キロのところにある「オフサイトセンター」で待機させていましたが、15日午前、第1原発からおよそ50キロ離れた郡山市まで退避させました。
これは北澤防衛大臣が明らかにしたもので、政府は、第1原発周辺での作業にあたるため現地からおよそ5キロの「オフサイトセンター」に原子力安全・保安院の職員と自衛隊員らを待機させていましたが、当面、作業の実施が難しい状況となりました。
このため、第1原発から20キロ以内の住民に対し、避難するよう指示を出している中、保安院の職員らの安全にも配慮し、退避させたものです。
また北澤防衛大臣は、福島第1原発の4号機の冷却について「当面、消防と警察が地上から放水する」と述べました。今後、自衛隊が冷却のためにヘリコプターで放水する可能性はあるとしながらも、安全性を考慮する姿勢を示したものです。(15日22:16)
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- 2011/03/16(水) 09:25:18|
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