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マイケル・ジャクソンの思想

最悪の事態へ

二号機の格納容器の一部が破損して、圧力抑制室が損傷した。こうなると、放射線物質が常時漏れ出し、核燃料を閉じ込めている容器に何かあれば、ほぼ直接、外部に影響することになる。作業員も多くが撤収せざるを得ず、原子炉の破壊力の増大に反比例して、人間側の対応力は急激に小さくなる。

恐るべき事態となってしまった。ここから人間側がコントロールを回復することが、可能なのだろうか。

原子炉は、加速度的に暴走するシステムである。冷やしておかないと、無限に熱くなるヤカンというものを想像すればよい。そんなものが家の台所にあればどうなるだろうか?いつも100度を少し超える水準で止まるようにしておけば、いつでもタダでお湯が沸かせて便利だというのは確かだろう。しかしもしも、ヤカンを冷やす装置が停止してしまったら、どんどん熱くなり、何千度にもなってしまう。そうなれば、家が火事になるばかりか、地面も溶かして無限に燃え続ける。

それゆえ、そういうヤカンは、人間が近づける以上には熱くならないように冷やしておく以外に対処法はない。そのヤカンが熱くなりすぎて、人間が近づけなくなったら、もう、どうしようもないのである。

今、福島第一原発第二ヤカンは、そういう状態になっている。
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  1. 2011/03/15(火) 10:21:01|
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