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マイケル・ジャクソンの思想

Cry: ☆まみ☆さんの解釈と絵

何度も登場していただいている☆まみ☆さんが、一昨日のブログを読んでいきなり絵を描いてくださった。Invincible のジャッケトからとったものであるが、なんと

で、感動しまして、ほぼ2時間弱で描きあげてしまいました!

とのことである。こんなものを二時間で描くなんて。。。

それで、

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そして、「Cry」の歌詞の解説で、またしても、感動です!

たとえ、傷ついて自分の魂を隠して生きてきたとしても、寄り添って事実と向き合う勇気をくれる人に出会い、共に涙を流してくれるなら、必ず魂の回復へとむかえるということを歌い上げているんですね。(私の言葉に言い換えてしまっています。詳しくは、ぜひ安冨さんのブログを、ご覧になってください。私のアメンバーからいけます。)

まさにそういうことも、アリス・ミラーは書いていて、救いがありました。
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という指摘をなさっている。「なるほど~、私はそんなことを書いていたのか~」という感じである。私も薄々そういうことに気づきながら書いてはいたのだが、このように言語化できてはいなかった。

これはどういうことかというと、アリス・ミラーの『闇からの目覚め』によれば、人が虐待によって魂を凍らせてしまったとしても、「助けてくれる証人」と「事情をわきまえた証人」と出会うことができれば、自分の姿と出会うことができる、といっている。

「助けてくれる証人」とは、子どもが虐待を受けている現場で助けてくれる人である。それは誰でも良いのだが、いずれにせよ本物の「愛」をわずかであっても与えてくれる人が、「助けてくれる証人」である。子どもが「愛と称するもの」のみを与えられて育つと、「愛」がどういうものかわからなくなってしまう。完全にそういうものから排除されて育ってしまうと、「愛」を憎悪し、「愛と称するもの」に引き寄せられる危険で破壊的な人間になる。

しかし、「助けてくれる証人」がいれば、いずれ、大人になってからでも、自分が親から与えられた「愛と称するもの」が「愛」ではないことに気づくことが可能である。可能ではあるが、自分ひとりでそれと向き合う勇気を持つことはできない。親が与えてくれた「愛」が「愛と称するもの」に過ぎないことを認めるほど、恐しいことはないからである。そのときに「事情をわきまえた証人」と出会う必要がある。それは、そのような状況で育つことの痛みと悲しみとを理解して、受けいれてくれる人のことである。

この二種類の証人と出会うことで、人は自分自身の姿と出会い、魂に覆い被さる蓋を取り除くことができる。これがアリス・ミラーがその晩年に到達した真理である。

まさしく、 Cry はこの真理を歌っているのであった!!

それから、You Rock My World に関する考察を拝見して、ようやくこの曲の意味がわかった。この曲の ショートフィルムが、ものすごいお金がかかっているのに、サッパリ意味がわからないと思っていたのだが、あれは、

「もしも本当に運命の人と出会ったら、マフィアの根城に乗り込んででも連れてこい!!」

という強烈にして単純なメッセージだったのである。そしたら、マーロン・ブラントのようなマフィアの親分でも、わかってくれるのだ、ということだった。そう思うと、非常に筋の通ったPVである。

この観点から、そのうち You Rock My World を論じさせていただきたいと思う。
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  1. 2011/01/30(日) 20:00:00|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

1 ■ありがとうございます!

感動が、絵を描かせてくれているように感じます。
安冨さんのブログを読むことで、マイケルの思想を深く理解することが出来たのだと思います。
その結果としての絵なのだと、すごく思っていて、感謝しています。
アリス・ミラーを知ることが出来たのも、安冨さんのおかげです。
ほんとに、ありがとうございます!

「You Rock My World」の訳が、すごく楽しみです。
恋愛の素晴らしさを歌い上げた美しく踊りたくなるステキな曲ですよね。わくわくします。
  1. 2011/01/30(日) 21:00:53 |
  2. URL |
  3. ☆まみ☆ #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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