8月末に入稿するはずが、三月以上遅れてしまった。
青灯社さん、申し訳有りませんでした〜
深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』 (叢書 魂の脱植民地化 1) 竹端 寛 『枠組み外しの旅〜「個性化」が変える福祉社会〜』 (叢書 魂の脱植民地化 2) に続いて、漸く、
安冨歩 『合理的な神秘主義〜魂の脱植民地化の系譜〜』 (叢書 魂の脱植民地化 3)
を脱稿しました!
これから校正したりなので、もうしばらく掛かりますが、叢書は止まりません。
この本は、『魂の脱植民地化』という思想運動の基本テキストのようなものを目指して書きました。
が、書いているうちに、その思想の流れを網羅するのは、不可能であることがわかりました。
そこで、私に直接に影響のあった人々が、私に与えた影響を中心に書くことにしました。
それでも、
マッハ、ガンディー、ケインズ、ファノン、梁漱溟、ホイジンガ、リデル=ハート、ドラッカー、ブローデル、ラートカウ、グリューン、イルゴイエンヌ、グギオジオンゴ、網野善彦、森嶋通夫、木田元、蔵本由紀、マイケル・ジャクソン
に言及するのをギブアップしています。そこで、テーマを以下に絞って、これに関係する人々を描く、ということに止めました。
学習について @l
知識について @k
縁起について@p
スピノザへの流れと、スピノザからの流れ @s
無意識について@u
非線形科学について @n
ラッセルのパラドクスについて @r
本書は、以上のような観点から、「魂の脱植民地化」の思想的系譜を概観するためのものである。概観といっても、全てを見渡そうとするものではない。むしろ、私自身がここで述べたような思考を展開する過程で受けた影響を自ら記述し、整理し、解明する、というような性質のものである。
それゆえ本書は、これら偉大な人々の思想の「正しい」解説ではあり得ない。むしろ、私自身による「誤解」の正確な描写だ、と思っていただいたほうが良いであろう。このような形でしか、責任ある記述はできないと思っている。またこのような記述は、読者の皆さんが、自らの力で「誤解」し、思考するための、手助けになると信じている。
@anmintei
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【目次】
序論《「合理的な神秘主義」とは何か》
《確実性》
《創発》
《創発の否定》
《「語りえぬもの」》
《「才能のある子」》
《智慧の探求》
《合理的な神秘主義》
《階層の問題》
《取り組むべき問題》
《本書の構成》
■ 1《孔子》
■ 2《ソクラテス》
■ 3《孟子》
■ 4《エピクロス》
■ 5《龍樹》
■ 6《親鸞》
■ 7《李卓吾》
■ 8《ホイヘンス》
■ 9《スピノザ》
■10《マルクス》
■11《フロイト》
■12《清沢満之》
■13《ラッセル》
■14《ヴィットゲンシュタイン》
■15《ポラニー》
■16《ウィーナー》
■17《フロム》
■18《ベイトソン》
■19《チューリング》
■20《ローレンツ》
■21《ミラー》
■22《ミルグラム》
■23《上田睆亮》
《おわりにかえて~「魂の脱植民地化」の成立》
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- 2012/12/10(月) 20:26:26|
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