秋田に行く飛行機のなかで、エーリッヒ・フロムの本を読んでいて、突然、以下のことを思いついて、本の余白に書いた。
一人ひとりの魂の平安こそが、
最重要の政治問題である。
なぜなら一人ひとりの魂の平安なしに、
社会の安寧はないからだ。
逆に社会の安寧なしに、
個々人の魂の平安もない。
魂の平安は与えられるものではない。
魂の平安は、個々人が自らの生活を、
魂の作動に結びつけることで得られる。
生活を、魂の作動から切り離した者は、
既にロボットであり、死せる魂である。
現代の諸問題は、死せる魂によって指導された社会が、
「安寧」のためと称して、個々人の生活を魂と切り離し、
それによって平安を破壊して、人々をロボット化せしめ、
ひいては社会全体の盲目的暴走を惹起していることである。
どのようにしてこの悪循環から抜け出すか。
自分自身の利益のためだと思い込んでもがきながら、
自分自身の利益以外のものに自分を捧げるのをやめて、
一人ひとりが、真に自分自身のために生きること。
その実現が、政治の目指すべきことである。
それゆえ魂の平安こそは、
最大の政治問題なのである。
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- 2012/07/20(金) 04:53:09|
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