平さんとははじめてお目にかかった。こんなに重要なご発言が得られるとは思っておらなかった。46分から始まります。
Video streaming by Ustream=============【必ず読め】===================
今日はこの場所にお招きをいただきありがとうございました。衆議院議員の平智之です。
選挙区は京都一区でお隣なんですけれども、京都の鴨川沿いのちょっと西側のところ、まっすぐ北区上京区中京区下京区南区と、京都の方はご存知でしょうが、縦にズドーンと上から下まで。
私自身も、そこで生まれ育って、京都人として生きてきて、もちろん京都ですから、自然に囲まれて生きてきたわけです。ところが、3・11のあの事故で、まったく自然には存在しない放射能というもので私たちの土地が、ものすごく汚されて、人々の生活も、完全にもう人間らしい生活ができない。自然を奪われて、実は多くの方々が京都にも避難してきておられるんです。
そのうち私も京都の国会議員として見ていて、なんとかせねばならないという思いで、
結論から言うと私は、人類は放射能とは縁を切るんだ、と。これは文明の転換に等しいので、産業とか経済とか言う議論ではなくて、私達が放射能と縁を切る時、どういう自然観と、どういう文明論を私達が持つか、という、それくらい大きな議論を今始めているんだという覚悟で、国会の場で議論し、発言させていただいています。 実は私は、温度の高い時の金属材料の勉強を三十歳までしていた人間なので、この感覚をいつも持っています。核燃料は放っておいたら二千七百度まで熱くなります。崩壊熱、と最近聞いてはると思いますが。で、二千七百度まで放っておいたら熱くなるものを、千度で溶ける鉄の鍋釜で包んでいるんです。これは、なんぼやっても、技術的に絶対完全しませんから。 ところが、原子力村と言われる人たち、核物理の先生やエンジニアの先生、そして、原子力保安院、エネルギー庁、そして原子力に連なるさまざまの諸団体・企業が、それは出来るんだ、安全なんだと言い続けて五十年経ったんです。できるわけのないものを出来ると言い続けて、自然ではないものを私たちの生活に放り込んできた、ということが、この五十年の私たちの経済成長だったんです。
ですから、繰り返しますけれども、かりそめの経済成長です、これは。もう一度、私達が本当の豊かさを取り戻すためには、なんとしても私達日本の社会が、放射能と縁を切るという不退転の決意を、示さなければなりません。 これを最後の話にしますが、ドイツのメルケル首相は、物理学者です、元は。その物理学者が、ドイツの国内のいろんな世論を受けて、2022年に放射能・原子力から脱却する、と言いました。あと十年です。しかし十年間、炉は動くわけです。私はそのメルケルさんの決断に、大いなる賞賛と敬意を表するんですが、十年間、原子炉が動いている間に、どのような政局や政変や経済の変更があるかわからない。
私は実は放射能というものは、お金と同じくらいに、人類にとって麻薬に近い、駄目だとわかっても、私達がそれに手を染めてしまう、非常に怖い性格があると考えていますから。
私は、反原発でも卒原発でもなく、禁原発の人間なのです。放射能と縁を切るというのは、直ちにここでシャットダウン。大飯原発3、4号機だけじゃなくて、日本中にある54機すべてを、1機たりとも再稼働してはならない。私達はここで放射能と縁を切ると決めて、あとはプールにある使用済燃料の最終処分のために、膨大なお金がかかりますが、今直ちにこの段階に入っていくんです。 そしてよく言われるとおり、じゃあ放射能なかったら電気をどうするんだ。その新しい電気を生み出すことと、私たちの節電省エネの努力で、今からはじめるということです。これを国会議員が言うと非現実的で、あなた経済のことを無視しているんじゃないか、と言われるのですが、私は経済産業委員なのです。
原発を今止めて、1機も再稼働させないで、私達が電気需給を満たしながら生活するというのが、成長戦略なんですよ。ものすごく多くの工夫が出てきます。蓄電も技術が進むでしょう。電気需給のスマートグリッドも大きく進むでしょう。大きな地域経済の内需拡大がこれから始まりますから、引き続きそのことを私は国会の内部で、主張させていただきますので、
総理は昨日、ああおっしゃいましたけれども、引き続き再稼働は絶対阻止のつもりで、117人の与党の国会議員が動くとお考え頂きまして、私の言葉とさせていただきます。
ありがとうございました。
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コンポジウムの他の部分は以下。
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- 2012/06/10(日) 01:00:18|
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