となっている。原文の前半は、助動詞 will を使った未来形だから、本当に直訳すると、「私の生活は全く同じでは決してないだろう。」となる。これではあまりにも日本語として恰好が悪いので私は、「以前と同じでは有り得ない。」と訳した。これに対して泉山訳では、「全く別のものになってしまった」と完了に訳しているので一見したところ誤訳に見えるが、そのあとに「んだ」を付けていることで時制が現在に戻っている。未来形というのは、本当は「現在における未来に対する予測あるいは意志」ということなので、日本語訳としてはこれで構わないのである。
どうしてもおかしい、と言わざるを得ないところだけ挙げておいた。
========================= Ooh it feels so right, girl 泉)OOh、今こそ生きている実感がわいてくるのさ ⇒It feels so right は、とってもいい感じがする、ということで、「今こそ」も「生きている実感」も「わいてくる」も、該当する単語がない。
I've searched for the perfect love all my life 泉)これまで、生きてきて汚れのない愛をずっと捜し求めてきたけれど ⇒the perfect love を、「汚れのない愛」と訳すのは、やりすぎ。
In time, I knew that love would bring Such happiness to me 泉)誰かを愛すれば そのうちきっと僕のもとにも幸せが訪れると そんな気がしていたんだ ⇒In time が訳されていない。 ⇒love 一単語を「誰かを愛すれば」と訳すのはやり過ぎ。 ⇒I knew は「そんな気がしていた」ではない。
I tried to keep my sanity 泉)そのときまで自分がしっかりしなくちゃと、頑張ってきたよ ⇒「そのときまで」は in time の訳かもしれないが、これは別の文なのでこっちに持ってきてはいけない。 ⇒sanity は「健全さ」であって、「しっかりしなくちゃと、頑張る」ではない。頑張ってしっかりしているようでは、健全とは言えない。
And girl you know it seems My life is so complete 泉)ガール、君と出会ってからは 僕の人生がバラ色に輝き始めたよ ⇒「君と出会ってからは」に相当する言葉がない。 ⇒ is so complete は「とっても完全である」であって、「バラ色に輝き始めたよ」ではない。 ⇒ it seems が訳されていない。
A love that's true, because of you Keep doing what you do 泉)君のお陰で 真実の愛を得られたんだからね だから、今のままの君でいて欲しいんだ ⇒「真実の・・・を得られた」に該当する言葉がない。 ⇒ doing what you do は、「あなたがやっていることをやれ」であって「今のままの君でいて」ではない。
I feel the magic all in the air 泉)僕の周りに目に見えないない魔法が漂っているのを感じているのさ ⇒「僕の周りに目に見えないない」に該当する言葉がない。
My life will never be the same Cause girl you came and changed The way I walk, the way I talk I cannot explain These things I feel for you But girl you know it's true Stay with me, fulfill my dreams And I'll be all you need Ooh it feels so right, girl I've searched for the perfect love all my life All My Life Ooh feels like I have finally found a perfect love this time I have finally found, Come on girl
[CORUS] You rocked my world, you know you did And everything I own I give The rarest love, who'd think I'd find Someone like you to call mine You rocked my world, you know you did And everything I own I give The rarest love, who'd think I'd find Someone like you to call mine
In time, I knew that love would bring Such happiness to me I tried to keep my sanity I've waited patiently And girl you know it seems My life is so complete A love that's true, because of you Keep doing what you do Ooh think that I (girl) Finally find the perfect love I search for all my life Search for all my life Ooh who'd think I'd find Such a perfect love that's awesomely so right Oooh, girl
You can change the world (I can't do it by myself) You can touch the sky (Gonna take somebody's help) You're the chosen one (I'm gonna need some kind of sign) If we all cry at the same time tonight あなたは世界を変えることができる。(私一人ではできない。) あなたは天に届くことができる。(誰かの助けがいる。) あなたは選ばれし者。(私は何らかの印を必要とする。) もし今夜、我々が同時に涙を流すなら。
ただ、大西氏の場合は、Cry の全ての場合について「hold on = でも負けないで」と訳しているので、私と同様にサービス精神を発揮して、「合いの手」であることを理解しつつ、地の文ともニュアンスを接続して、という高度な工夫をしてるのかもしれない。しかし恐らくそれは、誤解を招くので、やめたほうが良かったと思う。
People laugh when they're feelin sad 悲しい時でも、人々は顔で笑って心で泣いてるんだ ★既に述べたように、「顔で笑って心で泣いて」と訳すと、寅さんか軍歌になる。 ★they are feeling sad は「悲しい」と多少ニュアンスが違う。
Someone is taking a life, hold on 自ら命を絶とうとしている人よ、どうか思いとどまってくれ ★take a life は「ある生命を奪う」であって、別に自殺とは限らない。 ★なんども言うように、hold on は合いの手で、「どうか思いとどまってくれ」ではない。
Respect to believe in your dreams 自分の夢を信じるという気持ちを、どうか大切にしてほしい ★「気持ち」に相当する単語はない。
Tell me where were you when your children cried last night? 夕べ、キミの子ども達が泣いていたとき キミはどこでどうしていたんだい? ★なぜ突然「キミ」とカタカナに? ★「どうしていた」に相当する単語はない。
Faces fill with madness 人々の顔を見れば、その表情は困惑に満ちているよ ★「見れば」に相当する単語はない。 ★「表情」に相当する単語はない。 ★madness は「狂気」であって、「困惑」ではない。
Miracles unheard of, hold on 奇跡なんて起こるはずもないと言いたげだね でもちょっと待って ★unheard of を「なんて起こるはずもないと言いたげ」と訳すことはできない。 ★hold on は合いの手で、「でもちょっと待って」ではな。
Faith is found in the winds 信念は、今ここを通りすぎて行く風の中に隠されているのさ ★is found は「見出される」であって、「隠されているのさ」ではない。 ★「今ここを通りすぎて行く」に相当する単語はない。
All we have to do Is reach for the truth だから僕らは、 真実を探求しなくちゃいけないんだ ★「だから」に相当する接続詞はない。 ★All we have to do の意味は、「我々がなすべきことは~~だけだ」であって、この「だけ」という意味が訳されていない。 ★reach は「到達」であって「探求」ではない。
And when that flag blows 平和の旗が風にひるがえるとき ★「平和の」に相当する単語はない。 ★ that が訳されていない。
There'll be no more wars この世に戦争はなくなるんだ ★「この世に」に相当する単語はない。 ★ no more が訳されていない
And when all calls 世界中の人々が僕に向かって声を発してくれたなら ★ all は「世界中の人々」ではない。 ★「僕に向かって」に相当する言葉はない。 ★「くれた」に相当する単語はない。
僕はみんなの願いを聞き届けてあげよう I will answer all your prayers ★ answer は「応える」であって「聞き届ける」ではない。 ★ prayers は「願い」ではなく「祈り」「祈祷」。
Change the world この世を僕らみんなの力で変えよう ★「僕らみんなの力」に相当する単語はない。